『日々の生活で大切にしている7個のこと』③~行動編~

おはようございます,To-Blog です.

 自分は日常生活で大切にしていることが7個あります.
その7個ジャンル別に「道具編」「計画編」「行動編」の3つに分けて紹介しています.
 前回までの2回で「道具編」と「計画編」をお伝えしました.道具へのこだわりと,事前に計画を立てて行動することの大切さをお伝え出来たと思います.前回までのnoteは下記のリンクからご覧ください.

 7個の全体像と本投稿でご紹介する内容(太字)は以下の通りです.

◎道具編
 ○ノートは白無地、横向きに使う
 ○手帳は2冊持つ
◎計画編
 ○翌日の予定は前日の夜に立てる
 ○作業する前にタイマーをセットする
◎行動編
 ○思いついたことはすぐにメモを取る
 ○スキマ時間を有効活用する
 ○筋トレをする

 ○これから


 第3回となる今回は,「行動編」について述べていきます.前回までに実行するための道具を準備し,行動計画を立て終えました.

いよいよ行動を起こす時です.その行動の中においても,私が大切にしていることが3つあります.今回はその行動について詳しく述べていきます.

また,全3回を概観して7個の大切なことをまとめつつ,これからのことについても触れていきます.


◎行動編

○思いついたことはすぐにメモを取る
 人間は一度複数の作業をしたり考えたりすることに困難さを覚えます.タスクを頭に抱えて過ぎてしまうと容量がオーバーしてしまうからです.故に定期的に紙に書き出して,情報の棚卸しをすることが必要不可欠です.


 また,突然何かアイデアや課題の解決策が思いつく場合があります.そのような場合も紙にメモを取ることが大切です.つい後回しにしてしまいがちですが,「気づいた時には忘却の彼方にあった」なんて経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか.それを防ぐために,思いついたことはなるべく早く書き留めておきましょう.

 樺沢(2018)も,気づきを神経回路のつなぎ変わりと位置づけ,気づきを得たら30秒以内にメモを取ることを推奨しています.


 アイデアを書いた紙は定期的に更新していきましょう.見返してみて必要なければ処分し,気に入ったものは保管やデジタル化すると整理できます.アナログとデジタルの両方を駆使することは,構想を精緻化させることにもつながります.

○スキマ時間を有効活用する
総務省統計局(2017)によると(),

「平日に通勤・通学を行った人について,通勤・通学時間(行動者平均時間)を都道府県別にみると,神奈川県が1時間45分と最も長く,次いで千葉県,埼玉県などとなっており,関東地方で長くなっている.一方,大分県が57分と最も短く,次いで青森県,秋田県,島根県及び鹿児島県などとなっている.」

 すなわち,全国的におよそ1時間を通勤・通学時間に掛けているということになります.1か月積み重ねると1日以上の時間です.もし1日何もせずに過ごすののであれば大変勿体無いことです.

 Haren, F(2004)は,アイデアが生まれやすい場所として「創造性の4B」を提唱しています.その中の1つにBus(バス,乗り物等で移動中)があり,乗り物に乗っている時のリラックスした時間によって創造性が向上する傾向があるとされています.

 また樺沢(2018)は,スキマ時間は制限されているので,かえって高い集中力を維持して作業を進めることが出来ると述べています.高い集中力を維持しながら短時間の作業を行い,それを継続して続けることは,時間を中々確保できない人にとって大変意義のあるものだと言えるでしょう.

平均通勤・通学時間 (2)


○筋トレをする
 我が国では,他国と比べて特に執務者の座位時間が長いということが明らかになっています(Bauman, A. et al. 2011).

 また近年,長時間座位は早期死亡率を高めたり,疾病・死亡リスクを高めたりといった健康に悪影響を及ぼすという報告もされました(Wilmot, E. G. et al. 2012).

 このような長時間同じ姿勢を取り続けることの悪影響が報告されていることから,体を動かすこと,即ち運動と知的生産性との関係に関する研究も行われています.


 例えば脳科学分野において,軽運動が脳血流の増加により情報処理能力の向上をもたらすことが示されています(Kyeongho Byun 2014).しかし,低強度の運動では脳活性効果が得られにくい(松川ら 2008)という結果も得られているのも事実です.


 そこで小川ら(2016)は,オフィス内休憩時における歩行活動が知的生産性に及ぼす影響についての検討をしています.小川らは,休憩時に階段昇降を行うと,座位状態のまま休憩をとる場合に対して知的生産性が向上する可能性があるということを示しています.中強度の身体活動により作業効率が向上する傾向があると言えるでしょう.


 筋力トレーニング等の高強度な運動が知的生産性に及ぼす影響について検討した研究は管見の限り見当たりませんが,長時間の作業の間に適切な強度の運動を取り入れることによって,眠気の解消や知的生産性が向上することが考えられます.また,筋力トレーニングによって体力をつけることで,健康的な生活を送ることが出来ます.

まとめ

 ・アイデアや課題の解決策等を思いついたらすぐにメモを取る
 ・適度に情報を棚卸しして,脳内の机を常にきれいにしておく.
 ・スキマ時間を甘く見ない.
 ・5分あればタスクを1つ進めてみよう.
 ・座りっぱなしは体に毒,適度に体を動かそう
 ・思い立った1秒後には筋トレは始められます.

以上6点を意識しましょう.

○これから


 『日々の生活で大切にしている7個のこと』は本投稿で終了となります.拙文ながら,ご覧頂きありがとうございました。「道具編」「計画編」「行動編」と3編に亘ってお伝えしてきましたが,何か1つでも皆様のお役に立てることがあったのならば幸いです.


 ところで私事ですが,先日メインとなるブログを開設致しました.『色々な方と知識を共有・発信する1つのプラットフォーム』をコンセプトに,誰かの目標達成のために全員が関わる場所を作りました.また,本ブログが研究室の紹介・宣伝の一助になればという思いでも立ち上げております.
どうぞこちらもご覧くださいませ.

本noteもコラムをつぶやく場所として,引き続き発信していきます.

毎回ヘッダー画像でお世話になっているHime さんにも感謝致します.


参考文献

・Adrian Bauman et al.(2011)The Descriptive Epidemiology of Sitting – A20  ―Country Comparison Using the International Physical Activity  Questionnaire(IPAQ)―, American Journal of Preventive Medicine, 41(2), 228-235.
・E. G. Wilmot et al.(2012)Sedentary time in adults and the association  with  diabetes, cardiovascular disease and death: systematic review and meta-analysis, Diabetologia 55: 2895-2905.
・小川 聡・伊香賀俊二・市原真希・張本和芳(2016)オフィス内歩行活動による知的生産性向上効果に関する被験者研究 空気調和・衛生工学会大 会学術講演論文集,I-32
・樺沢紫苑(2018)『アウトプット大全』 サンクチュアリ出版
・Kyeongho Byun(2014)Positive effect of acute mild exercise on executive  function via arousal-related prefrontal activation: An fNIRS study,    NeuroImage 98, 336-345.
・総務省統計局(2017)『平成28年社会生活基本調査―生活時間に関する結果―』
・Heren Fredrick(2004)『アイデア・ブック』 ダイヤモンド社 中妻美奈子・鍋野和美(訳)
・松川寛二・土持裕胤・中本智子(2008)動的運動と高次脳機能の向上:最適運動タイプ・運動強度を探る デサントスポーツ科学 Vol.29,56-63.



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