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第9話「闇の胎動」1 小林昭人

 本作は2005年に小林昭人さんがホームページにて連載していた小説で、作者の許諾を得て、飛田カオルが本サイトに再掲するものです。

前回のあらすじ

 宇宙世紀0094年、凄惨な一年戦争から十四年後の人類社会は分裂抗争の時代にあった。連邦・ジオン・同盟のいつ果てるとも知れない終わりなき戦い。そして、木星で活躍した我らがヒーロー、自由コロニー同盟の青年士官マシュマー・セロは、同盟の明日と人類の平和を守るため、今日も戦っているのだ。
 同盟首相リーデルに首都星オルドリンに呼び戻されたマシュマーはリーデルにハマーンとの関係を問い質される。しかし、関係を知りつつも、マシュマーを高く評価するリーデルは彼に同盟軍再編の重責を負わせるのだった。ジオン公使館に赴任したハマーンと協力しながら、マシュマーは同盟軍の改革に着手する。情報室長フランシス・ハウスはティターンズの存在を警告し、ハマーンは新型モビルスーツのモックアップを示した。そして二人はイタリアに旅立つ。
 そこにはマシュマーの長姉、マグダレナ・ド・セロが二人を待っていた。

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9,608字

Another tale of Z 第一部 木星編  宇宙世紀0092年。一年戦争に勝利した地球連邦だったが、大戦に疲弊した大国に、ジ…

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