第30話「パシフィック崩壊」1 小林昭人
前回のあらすじ
宇宙世紀0098年、一年戦争から十八年後の人類社会はバランス・オブ・パワーの時代であった。連邦と大戦を経て独立した数多くのスペースコロニー国家、そして女帝ハマーンにより力を取り戻したジオン公国。太陽圏の各地で繰り広げられた幾多のたたかいを経て、ソロモン共和国の青年士官マシュマー・セロは銀河の平和を守り、人類の愛と希望、そしてスペースノイドの明日のため、今日も戦っているのだ。
クロスボーンが投入したスペース・サブはサイド2を恐怖のどん底に叩き込む、ソロモン本土でも熾烈な情報合戦が行われ、同盟国救援に派遣されたマーロウの戦艦エイジャックスは「アガスタの魔女」の奸計に翻弄される。ザビーネの潜宙艦はエウーゴ船団を壊滅させ、アリスタの大戦艦カンペンフェルトを撃破する。アガスタに到着したソロモン艦隊に大統領のバトレーユは冷ややかな視線を向ける。
地球からの帰路でハマーンは退役したブルックス提督に出会う。ブルックスは彼女に崩壊したパシフィック共和国について語るのだった。
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「ATZ」vol.5は、第27話~32話までの6話12本を収録。
優れた科学技術を誇り、サイド3と並ぶ強大なコロニー国家として繁栄したサイド2「ガイア」。しかし一年戦争でジオン公国の侵攻を受けると統一国家…
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