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第7話「自由コロニー同盟」2 小林昭人

 本作は2005年に小林昭人さんがホームページにて連載していた小説で、作者の許諾を得て、飛田カオルが本サイトに再掲するものです。

Mashmar wird sofort nach Aldrin kommen. Er steigt bei der Interplanetschiff “Cape Hope”. ――― Von Ihrem Bewunderer."
(マシュマーはすぐにオルドリンに来る。彼は惑星間航行船「ケープ・ホープ」号に乗船している。――― あなたの賛美者より。)

 誰が私のポケットにこれを入れたんだ? 黄色い紙片に流麗なジオン公用語で書かれた筆致を見て、彼女は首を傾げた。紙片はリーガル・パッドのようだ。
同盟ブントニスの奴らが、あの件を知って利用しようとしているなら、それは無駄なことだと気づくだろうよ。」
 ハマーンは軽い朝食を摂ると、いつもの執務着に着替え始めた。ジュグノーの好意はありがたいが、今日は出勤する。
(私の神聖な思い出を汚す奴らを許すわけにはいかない。)
 化粧の後、彼女は鏡台の引き出しから軍用拳銃を取り出すと、空のマガジンに一発一発装弾して拳銃に差し込み、ハンドバッグに納めた。
 オルドリンのベッドタウン、マーレー区の一角から、赤いカプチーノが都心に向かうハイウェイに向かって走り去った。

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5,803字

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