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コウテイ解散は近年の芸人解散で1番ショックなニュースだった!

最初にコウテイを観たのはいつだろうか?

とろサーモン久保田さんが何かのネタ番組でコウテイをフィーチャーしていた時にはすでに知っていたからもっと前だろうか?

当時『新しい波24』『AI-TV』と結成2年でステップアップして売れていったフースーヤに類似した芸人がおるな、と感じた記憶があるから、おそらく2017年にはもう知っていたとは思う。

気が付いたら関西の若手芸人でトップレベルの漫才師になっていたし、その勢いで2020年の『ABCお笑いグランプリ』で優勝した。

全国区のテレビ出演も増え、その勢いに乗ったまま『M-1グランプリ2020』の決勝に行くと思われたが、まさかの準決勝敗退。敗者復活戦も敗退。

ノリに乗っていた2020年にM-1決勝に行けなかったことが結果的に、コウテイの芸人人生を狂わせたんじゃないかと今では思っている。

リベンジにかけた翌2021年の『M-1グランプリ』だったけど、コ●ナで出場出来なかったのも痛かった…

そうこうしているうちにランジャタイやモグライダー、真空ジェシカなどがM-1ファイナリストになり台頭し、異色枠だったコウテイの存在感がどんどん小さくなっていった。

派手な見た目とマオカラーの衣装が逆にどんどん浮き始めて見えるようになった。

近年、コウテイにそんな印象を抱いていたこのタイミングで、それでも『M-1グランプリ2022』で準決勝まで昇り続けてきたのだから

もう1度 “コウテイここにあり” と世間に知らしめてほしいと思っていたタイミングでのコウテイ解散のニュースはめちゃくちゃショックだった。

数年前、マオカラーの衣装を脱いで徐々に正統派の漫才の方にチェンジしていくかもしれないと想像したことはあったけど、解散するなんて1ミリも考えたことがなかった。

笑い飯・千鳥のように、同期のからし蓮根と毎月開催している『からしコウテイ』のユニットライブを続けていきながら、からし蓮根と切磋琢磨しながら関西を代表する漫才師になってほしいと勝手に期待していた僕の夢はこの瞬間崩れ去った。

「漫才の方向性」で解散?

ロックバンドの解散理由かよ!

真実は違うはずとかそんなのは一旦置いといて、こんなやり切れない解散理由があるかよ!

そもそも、あんな奇想天外でハチャメチャな漫才をずっとやってきておいて、今更「漫才の方向性の違いって何だよ!」と笑ってしまった自分もいるのだが(笑)

もしかしたら、いつものコウテイの、最後の最後の渾身のボケだったのかもしれない。

そう思うと、泣けてくる…

賞レースで勝つことはもちろん大事だし、賞レースに参加資格のある全芸人は、「自分たちがやりたいと思う漫才」「面白いと思う漫才」を貫くべきか?

「賞レースで勝てる漫才」をやるべきか、その葛藤の狭間でずっと揺れ動き続けている。

ただそれ以前に、下田さんと九条さんがやっていて楽しい、自分たちが面白いと思う漫才やコントをずっと続けていてほしかった。

それだけで食べていけるほどお笑いの世界が甘くないってこともわかっているつもりだけど、それでもイチお笑いファンとして勝手なことを思う。

コウテイは今回で3度目の解散になるらしいが、3度あることは4度ある、もしかしたら4度目の再結成があるんじゃないかと思わせてくれるところに、ほんの少しだけ希望がある。

約7年、お疲れ様でした。

2023/01/28

飛田将行 とびたまさゆき


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