見出し画像

国税庁や警視庁まで…官公庁を騙る詐欺SMSに注意!

「あなたの税金は未納です。本日中に対応してください」

こんなSMS(ショートメール)が突然届いたら…。国民の義務である税金を支払い忘れていたとなれば、焦る人も多いはず。でも実はこれ、詐欺のSMSです!早く税金の支払いをしなきゃとSMSに添付されたURLにアクセスすると、犯罪に巻き込まれてしまう危険が。

昨今、国税庁や警視庁などを騙る詐欺SMSが発生しています。今回は、こういった「官公庁」を装った詐欺の手口と注意点を紹介します。

官公庁を騙る詐欺SMSの手口は?

国税庁を騙る詐欺SMSはどういった手口なのか。トビラシステムズ社の調査から、実例を見てみましょう。

これらは詐欺のSMSです。文面には【国税庁】の文字が書かれており、添付されたURLにアクセスするよう促す内容になっています。

さらに、国税庁だけでなく、警視庁や税務署などを騙る手口も出現しています。

これらのURLにアクセスすると、国税庁などを装った偽サイトに遷移します。そこでクレジットカードなどの個人情報を入力させられ、盗み取られて悪用される恐れがあります。また、コンビニでプリペイドカードの購入を促され、購入したプリペイドカードの発行コード番号を偽サイトに入力し、お金を騙し取られてしまうケースもあります。

国税庁を装う偽サイトの例

国税庁などの名前でメールやSMSが届くと、驚いてしまう人や、本当かと思ってしまう人もいるでしょう。公的機関からの連絡は無視しづらい気持ちになりますが、これは詐欺師の狙い。このようなメールやSMSには、絶対に反応してはいけません。

実在する企業を装うメールやSMSを送り、添付されたURLから偽サイトにアクセスさせ、IDやパスワード、クレジットカードなどの個人情報を盗む「フィッシング詐欺」や、有料サイトの未納料金といった虚偽の名目で架空料金を請求する「架空料金請求詐欺」など、メールやSMSで届く詐欺は巧妙です。

フィッシング詐欺や架空料金請求詐欺は、世代問わず被害が発生しています。しかし、被害に遭った人の多くは「まさか自分が騙されるなんて」と言います。手口は巧妙化・多様化しており、「インターネットに慣れているから大丈夫」「自分は騙されない」という考えはもはや通用しません。

詐欺の手口は日々変化しています。手口を知らない場合は内容を信じてしまい、被害に遭う恐れが。家族や友人など、身近な周りの人にもぜひ情報をシェアして注意喚起を行ってください。

被害に遭わないための対策は? 

詐欺の被害に遭わないために、日頃からできる対策法をチェックしていきましょう。 

1.見分けない、触らない

メールやSMSの差出人や文面、見た目などから、偽物か本物かを判断するのは危険です。届いたSMSを見分けず、添付されているURLに触らないようにして、詐欺から身を守りましょう。「今すぐご連絡ください」などと電話番号が添付されている場合も、絶対に電話をかけてはいけません。

2.公式アプリやブックマークしたサイトから確認

宅配事業者やネット通販、銀行やカード会社など、様々な身近なサービスを騙る詐欺のメールやSMSが横行しています。

よく利用するサービス名でメールやSMSが届いたとしても、添付されたURLからアクセスするのを避け、あらかじめダウンロードしている公式アプリか、ブックマークしている公式サイトのマイページなどから確認してみましょう。公式アプリやマイページのお知らせで通知を行っているサービスの場合、アプリやマイページにお知らせが届いていないのにメールやSMSが届いた場合は、詐欺の可能性があります。少し面倒かもしれませんが、このひと手間で危険を回避できます。

3.注意喚起を調べて参考に

事業者名を騙る詐欺が発生している場合、その事業者のホームページに詐欺に関する注意喚起が出ている場合があります。受け取った不審なメールやSMSの文面をインターネットで検索すると、注意喚起の情報が見つかる場合もあるので、気になる場合は調べてみると良いでしょう。例えば、今回取り上げた国税庁の公式ホームページでは、「国税庁や税務署がSMSで案内を送信することはない」と注意喚起を行っています。

事業者のホームページでは、正規の案内方法、送信元として使用している電話番号、配信するSMSでのURL添付の有無、困った場合の問い合わせ窓口などが案内されている場合があります。

また、フィッシング詐欺の情報収集機関である「フィッシング対策協議会」のホームページでも、悪用された企業やブランドの最新情報が掲載されています。焦らず、落ち着いて情報を確認してみましょう。

ただし、フィッシング詐欺の新しい手口が現れて間もない時期は、注意喚起が出ていない場合があります。「注意喚起が出ていなければ安全」とは限りません。インターネット上の情報は参考にしつつ、あくまでもメールやSMS内のURLに触らないことを徹底して自衛しましょう。

防犯アプリ活用でさらに安心・安全

日頃からできる対策を徹底することが重要ですが、詐欺の手口は日々変化しています。防犯ツールを組み合わせて活用し、より一層スマホを安心・安全に保つとよいでしょう。

トビラシステムズでは、独自のデータベースをもとに、不審な迷惑SMSをフィルタリングするアプリ「トビラフォンモバイル」を提供しています。迷惑SMSを受信した際に、自動で警告表示や迷惑フォルダ振り分けができるため、間違って開封したり、URLを触ったりなどの危険を軽減できます。

さらに、トビラシステムズのデータベースを用いた迷惑情報フィルタアプリは、携帯キャリア各社からも提供されています。利用する携帯キャリアや、加入しているキャリアのオプションパックに合ったサービスを活用するのも効果的です。防犯ツールも活用しながら、特殊詐欺やフィッシング詐欺を撃退しましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?