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”小説家になろう”を使ってみた感想、あるいは純文学には向かないという話。

こんにちは、戸画美角とがびかくです。

【追記】
ステキブンゲイ・カクヨム・note などで比較してみました。

私は最近になって小説を書き始めたので、note を含めていくつかの小説投稿サイトをお試しで利用しています。

おそらく一番の老舗であろう『小説家になろう』について、自分なりに見切りをつけられたので記事にしてみたいと思います。


最初に投稿したサイト

『小説家になろう』は私がはじめて小説を投稿したサイトで、現在は7作品を投稿しています。

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しかし、もらった感想はたったの1件で、PVを見てみるとそもそも全くと言っていいほど読まれていませんでした。

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(惟一もらった感想。これでも嬉しかったし自信につながった)


”異世界モノ”を投稿するサイトである

ちょっと極端に聞こえるかもしれませんが、本当にこれに尽きるかと思います。”なろう系”なんて言われてるそうですね。

以下は、トップページの総合ランキングからのキャプチャです。

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まぁ、ライトに読めて人気もある『異世界・ファンタジー』ものがランキングの上位を占めるのは当然とも思いますよね。

しかし、300位までの月間ランキングページを見ても、ずーっと最後まで異世界・ファンタジーものが続くんです。稀にそうでない作品も混じっていますが、やたら長いタイトルでいわゆるラノベ感のある作品には違いありません。

なので、『小説家になろう』はそういったラノベ的な作品を投稿する場であって、純文学に類する作品を投稿する場ではないと思いました。


投稿サイトには”色”がある

もちろん、『小説家になろう』自体は投稿する作品を限定していませんが、前述したようにラノベ系の作品を投稿する場として認知されているのは間違いありません。

これは、各出版社における”色”と似ているのではないでしょうか。

例えばコミック誌で言うと、

・ジャンプ
・講談社
・サンデー

なんとなく作品の傾向というか、各出版社が醸し出す独特の色みたいなものを感じませんか?こういう作品はこの出版社が出しそうだなぁ、というか。

未だに嘘かホントか分かりませんが、『進撃の巨人』がジャンプに持ち込まれた時に「漫画じゃなくて、ジャンプを持ってこい」というコメントがされたという話は有名ですよね。

”ジャンプが優秀な作品を逃した”という声も多いようですが、個人的には『進撃の巨人』はジャンプという出版社の色に合わなかったのだと思います。

同じことが小説投稿サイトにも言えて、その投稿サイトの”色”に合わないものはそもそも多くのユーザに読んでもらうのは難しいのではないでしょうか。


タイトル勝負のランキング

先ほどのランキングのキャプチャを再掲します。

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やたら長いタイトルで埋め尽くされてますよね。これはランキングの画面デザインの問題かと私は考えています。

普通、本屋で小説を選ぼうとする時、背表紙のタイトルだけで決める人は居ないと思います。帯に書いてある『宣伝文句』や裏表紙の『あらすじ』などを読んでから決めますよね?

それにも関わらず、先述のランキングではタイトルと作家・ジャンルくらいの情報しか表示されません。そのような画面で読者に手にとってもらうためには、タイトルを宣伝文として利用するしかありません。

結果として、純文学で”タイトルまでこだわる”という人はさらに読んでもらうのが難しくなります。


旧世代を思わせるユーザインタフェース

これは使い勝手の話になりますが、10年前のWebサービスかと思うほど使い勝手が悪かったです。

とにかくナビゲーションがわかりづらく、私は毎回のように迷子になってしまい、正直なところストレスを感じるレベルでした。予約投稿といった必要と思われる機能は一通り揃っている感じはするのですが、やはり全体的になんだか使いづらいなぁと感じます。

なので、これから利用し始めようという人はそのあたりを覚悟しておく必要があるかもしれません。


まとめ

思ったより長々と書いてしまいましたが、私の結論は以下のとおりです。

・異世界・ファンタジーなどラノベを投稿する場
・純文学などを読んでもらうのはかなり難しい
・機能は揃っているが、小説投稿サイトとしても使い勝手は悪い

なので、純文学などを投稿するのであればそもそも選択肢に含めなくてもいいのではないかと私は思いました(SNSで宣伝できるのであれば、その限りではないのかもしれませんが)。

ちなみに、最近はカクヨムを使い始めてみました。

始めたばかりの頃は、そもそも作品を読んでもらえないというのは他サイトと共通していますが、見た目や使い勝手も充実していて、小説ライティングのプラットフォームとしてはかなり優秀だと感じています。

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★1〜3で選択できるレビューや、単なる応援を示す♥、など著者と読者が上手に繋がれるように設計されていると感じます。

カクヨムについてもいずれレビュー記事が書けたらと思います。

―了―

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