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私の小説の書き方など

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私が小説やショートショートをどのように書いているか、など。
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2021年11月の記事一覧

私のショートショートの書き方・解説 #3|ショートショートnote杯

こんばんは、戸画美角です。 まだ需要がありそうに感じるので、前回の記事からの続きです。 * 今回は趣向を変えて、自由お題として書いた最初の3作品からです。 だんだん高くなるコップ 東と西のスイカ 立方体ゲーム機 自由お題のピックアップをやったので、その流れみたいな感じですね。 ◆ 自由お題にあたり私は元々、#ショートショートnote杯 において固定お題の完走のみを目指していました。その理由は単純で『ショートショートnote』のカードを持っていなかったからです。

私のショートショートの書き方・解説 #2|ショートショートnote杯

こんばんは、戸画美角です。 需要ありそうなので、前回の記事からの続きです。 今回は以下の3作品です。 コロコロ変わる名探偵 数学ギョウザ 空飛ぶストレート ネタバレを含むので、事前に読んでいただけると幸いです。 ◆ コロコロ変わる名探偵私の中で『アナログバイリンガル』と並んで、もっとも難しいと感じたお題の1つでした。 最初に思いついたのは、平和な街なかで名探偵が事件を求めてコロコロ変わるというアイディアでした。 イメージしづらいと思いますので、残っていた全文を

私のショートショートの書き方・解説 #1|ショートショートnote杯

こんにちは、戸画美角です。 前回の記事からの続きです。 今回からは具体的な作品について、アイディアを思いつくまでの過程や、どうやって書いたかなどについて、応募した順で語っていきたいと思います。 今回は以下の3作品です。 しゃべるピアノ 株式会社リストラ 違法の冷蔵庫 ネタバレを含むので、事前に作品を読んでいただけると幸いです。 ◆ 最初の作品にあたり以前の記事とも重複する内容ですので、興味のない方などは読み飛ばしてください。 『しゃべるピアノ』は #ショートシ

私の小説タイトルの付け方

こんばんは、戸画美角です。 なにやら『小説タイトルの付け方』について話題になっているみたいなので、私も便乗して記事を書いてみたいと思います。 * 追記: ショートショートの書き方についても記事にしてみました。 私が考える良いタイトル秋谷りんこさんがすでに書いてくれました。(おぃ 私は、物語の本筋を象徴的に表したものをタイトルにつけるというより、その小説の鍵になってくるものをタイトルにすることが多い気がする。全体の象徴というより、ポイント。読み終わって初めて、ああ、だ

私が秀逸だと感じたタイトル #3|映画・音楽・ゲーム

以下の記事の続きです。 自分の好きなタイトル・作品を語っているだけの記事ですが、よろしければどうぞです。 * The Bucket List映画 邦題は『最高の人生の見つけ方』。私がもっとも好きな映画の1つですが、タイトルとして秀逸だと思ったのは原題の『The Bucket List』の方です。 本作は重い病気にかかった2人が『死ぬまでにやりたいことリスト』の項目を1つずつ消化していくというのが大まかなストーリーになっているのですが、翻訳ではそのリストが『棺おけリスト

私が秀逸だと感じたタイトル #2|映画・ゲーム・漫画

以下の記事の続きです。 ネタバレしないように注意していますが、少なからずヒントになってしまう可能性もありますので、その点をご留意ください。 * 時計じかけのオレンジ|映画スタンリー・キューブリック監督によるSF映画『時計じかけのオレンジ』です。原題は『A Clockwork Orange』で、原作の小説も同じ名前のようですね。まぁ、間違いなく万人受けはしない映画です。 さて、このタイトルですが映画を観ただけでは意味が分からないと思います。それもそのはずで、ロンドン東部

私が秀逸だと感じたタイトル #1|映画・音楽・小説

先日、以下の記事を書きました。 その記事の中で、私が秀逸だと思っている小説タイトルを例として3つ挙げました。 秘密/東野圭吾 聖女の救済/東野圭吾 天使の囀り/貴志祐介 しかし、あらためて考えてみると、私のタイトル付けに影響を与えているのは何も小説作品に限定された話ではないかもしれない、と思い直しました。 『小説』以外にも『映画』や『音楽』など、”これはすごいタイトルを付けたものだ”と感じた作品があったので、自分なりのメモも兼ねて記事にしてみました。 * 猿の惑星

noteで傍点を使う|ルビ機能

ルビ機能を使えば note でも傍点が使える。 もっと強調したければ●を使ってこんな感じ。 経緯など 以下の記事で、note はカクヨムと違って傍点が使えないので小説を書く上では不便だという点に触れました。  カクヨムでは傍点が使えるので自然に書けたところが、”傍点”とか『傍点』みたいに書かなければならず、やや読みづらい文章になってしまっていると感じます。 *  そうしたところコメント欄にて @murasakiayame さんに、ルビ機能を使えば大丈夫と教えて頂けま