見出し画像

2020年最新版!Gaiax課題図書『STARTUP STUDIO』をベースにスタートアップスタジオの仕組みを解説!

初めまして!
10月よりGaiax人事支援チームにジョインしました、田中です!

Gaiax人事支援チームでは、入社後研修として課題図書が出されます。


今回はその中でも、Gaiaxでは必読と言われているアッティラ・シゲティ著『STARTUP STUDIO』 をベースに、スタートアップスタジオの仕組みについて解説していきます!

本記事は、このような方におすすめ!

「スタートアップスタジオってなに?」
「スタートアップスタジオってどうやって儲かっているの?」
「本を読んだことがあるけど、内容を振り返りたい!」

スタートアップスタジオとは?

スタートアップスタジオとは、同時多発的に複数の企業を立ち上げる組織である。(アッティラ・シゲティ著『STARTUP STUDIO』p.13)

スタジオには、まず起業家がいます。スタジオには、開発・デザイン・マーケティング・営業・法務・総務といった事業の立ち上げ・グロースに必要なすべての機能が揃っています。起業家は、それらを利用することによって、自身の事業開発にのみ集中することができるようになります。ガイアックスのスタートアップスタジオを例に挙げると、常時10個くらいの事業が存在しています。

これだけでは何のことかさっぱりわからないかと思いますので、スタジオの日常的な動きをベースにさらに詳しくご説明致します!

スタジオの日常的な動き

①アイデア創出・評価
スタジオは、下記のような仕組みで、事業アイデアを創出します。

・定期的なセッションを設ける
・外部からアイデアの持ち込みを受け付ける

アイデアの採用・不採用は、スタジオ内の基準をもとに決定します。採用された場合は、それを担当するメンバー(起業家)を決定します。

Gaiaxでは、オンラインで事業相談会を実施し、優れた事業案には200万円の出資を行っています。

②検証

採用するアイデアが決まったら、実際にサービスを実用最小限の形で製作し、ユーザーにインタビューを行ったり、広告を回したりして、検証を行います。起業家が中心となりつつも、スタジオもそれらを支援します。

上記noteは、「動画デーティングサービス」の事業検証を行った際の方法とその学びについてです。

③シードラウンドの資金調達
検証結果が出て、PMF(製品が市場に適応)を達すると、シードラウンドの資金調達(創業前または創業後間もない企業が行う資金調達)に備えます。 スタジオも調達のサポートを行います。

上記noteは、プログラミング学習教材のマーケットプレイスサービス『Techpit』の資金調達についてです。


④事業状況に応じてスタジオからサポート

その後、スタジオは事業フェーズに合わせて、開発・デザイン・マーケティング・営業・法務・総務など、多角的に起業家を支援します。

私の所属している人事支援チームは、Gaiaxの採用だけでなく、スタジオ内の事業の採用支援も行うために設立された新部署です。

⑤エグジット

スタジオは起業家のバックアップをする代わりに、スタートアップの30-80%(Gaiaxの最初の出資比率は30%)の株式を持ちます。事業が成長し、売却を行ったり上場したりすると、その売却益をスタジオの売上として享受します。

⑤途中でアイデアを捨てる
全ての事業がうまくいくわけではありません。スタジオは起業家との合意のもと、中止判断も行います。

VC(ベンチャーキャピタル)と何が違うの?

VC(ベンチャーキャピタル)は株式保有率約30-40%のリターンをスタートアップに求めるのに対し、スタジオは平均で50%の株式を保有します。株式保有率が高い分、スタジオは事業に深く介入し、起業家をサポートします。

成功事例ってあるの?海外では?

最も有名な事例は、ニューヨーク拠点の「ベータワークス(Betaworks)」です。有名なサービスとしては、以下を輩出しています。

・URL短縮サービス「bitly」
・ソーシャルニュースサイト「Digg(ディグ)」
・トラフィックデータの測定・解析を行う「Chartbeat(チャートビート)」

成功した要因について、『STARTUP STUDIO』では下記のような指摘されています。

ベータワークスが成功した理由の1つは、スタートアップを創出するための強力なコアチームを持っていたことです。そこには、データサイエンス、デザイン、ブランド戦略、製品販売に対する豊富な経験、投資家との広い人脈なども含まれます。
(アッティラ・シゲティ著『STARTUP STUDIO』p.73)

Gaiaxでは実際どうなん?

実は、Gaiaxでは「スタートアップスタジオ」が設立される以前から、スタートアップスタジオ的な動き方をしてきました。高い起業家精神を持った社員が、自分の事業を独立させ、実際に数社会社を上場させています。

例えば、Gaiax内の1事業として立ち上がったインターネットモニタリングサービスが、adish(アディッシュ)という会社として独立し、今年3月マザーズ市場へ上場しました。Gaiaxは保有するアディッシュ株式の一部(50,000株)を売却し、売上高5600万円、営業利益5500万円を計上しています。

まとめ

スタートアップスタジオは、度々ハリウッドの映画スタジオに例えられます。ハリウッドの俳優・女優・ディレクター・音声・カメラマンが作品を越境して製作に携わるのと同様に、スタートアップスタジオの起業家・エンジニア・マーケター・総務・広報も事業を越境して、グロースに携わります。

より詳しい内容が知りたい方は、ぜひ下記も参考にしてください!

最後までお付き合いくださり、
ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?