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ジグゾーパズル型組織からレゴ型組織へ

こんにちは!Tobe-Ruの戸澤です。

表題はよく元リクルートの藤原和博氏が提唱されている組織の考え方で私自身も100%共感できることですので、私なりにまとめてみたいと思います。

当社は社員の知財を活用しながらイノベーティブな組織を創り、自社成長に繋げていくためのアイディア・コミュニケーション・クラウドを運営しているわけですが、思っている以上に日本国内の経営陣の方は、社員の才能やポテンシャルを信じていない人達が多いです。

信じていないまでならまだしも、ポテンシャルを引き出すための環境や仕組みすら整えていない企業が多くあります。

「社員からいいアイディアって出てくるんですかね…」
「社員からレベルの低いアイディアが出てきたらどうするんですか…」
「社員がアイディアを出すメリットって何があるんですかね…」

切ない…残念で仕方ありません。。。

ただ、残念である一方で、ジグゾーパズル型組織を目指してきた国内企業にとっては当然の疑問なんだろうとも読み取ることができます。

当社のサービスはまさに

「社員からいいアイディアが出てくるようになった」
「社員の発想力、クリエイティブ力を鍛えよう!」
「アイディアが出れば出るほど、業績に直結する」

このように多様性を活かして成長できる企業を増やしたいです。

▼ジグゾーパズル型組織から多様性は生まれない

ジグゾーパズルは、決められた形を完成させることを目指し、決められた数のピースを、決められた場所にはめていくわけです。

・全員統一の就業規則
・画一的な評価制度
・与えられた職務領域
・決められた予算  などなど…

勿論、企業組織を成長していくためにルール作りや行動基準を明確にすることは不可欠です。

しかし、パズルをはめる以上の制度や環境がなく、結果として社員は考えることをやめてしまうわけです。そうなると当然ですが、+αの部分が発揮されず、多様性が出てきませんので、経営陣の経営戦略に依存する企業体質になってしまいます。

「うちの社員は消極的で…」「うちの社員は受け身で…」

違います!

「自分で考えさせる環境がない」ことがほとんどのケースです!

昨年対比150%以上で伸び続ける企業は、ピースをはめる方がいい場合もありますが、コロナ禍で7割経済と叫ばれ続けた今、成長企業でも100~120%くらいの企業さんが多いはずです。

▼多様性を引き出す「自己開示したくなる環境」と「考えたくなる仕組み」を創る

レゴ型組織、つまり社員のポテンシャルや多様的才能を活かしていく組織を創るためには、2つのやるべきことがあります。

①自己開示したくなる環境

以前もnoteで述べましたが、「相互理解」は組織づくりにおいて重要なポイントです。

社員1人1人が
・何を目指して働いているのか
・何を成し遂げたいのか
・成長におけるボトルネックは何であるのか
・何が面白いと思っているのか
・自分の役割をどのように認識しているのか
このあたりのことを日々、自己開示できる環境は大切です。

私達が思っている以上に知らないことはたくさんあります。
もちろん、これを全て聞き出したからといって、本人の意向に沿った働き方や職域を与えるわけではありません。

ただ、まずは”知る”ことに意味があります。スキルが現段階でなかったとしても今後、どのようなことを挑戦させるべきか、といったことを個々にイメージをすることができます。

給与原資等には限りがあるため、相対的な分配になります。
しかし、成長キャリアプランは人それぞれで人と比べることはできません。

②考えたくなる仕組み

2点目は「考えたくなる仕組み」です。前述でも申し上げたように、考えない文化、もっというと考えない方が得をする文化、から考えたくなる仕組みを構築するべきです。

考えたくなる仕組みは大きく
①インセンティブ設計(外発的動機)
②熱狂的動機(内発的動機)
に分かれるかと思います。

当然、②を持つ社員が増えることがベストです。
②の熱狂的動機とは、具体的には成長意欲と自己実現欲求ですね。

ここに至るためには、やはり繋ぐための①インセンティブ設計が重要です。

シンプルにいうと
「考えても評価されない」から「考えたら評価される」ようにすることです。

最初は②の動機がない社員でも、①を繰り返し続けることで、承認欲求が芽生えたり、客観的評価から自分の長所が見えてきたり、自己肯定感が高まることで②が少しずつ生まれたりしていきます。そのためのインセンティブ設計を整えることをお勧め致します。

▼本記事のまとめ~中小企業・小規模だからこそ、レゴ型組織を!~

正直、最初から多様的な人材が豊富に揃いやすい大企業や専門家集団を集めたベンチャー企業は、ジグゾーパズル型組織の方が合理的かつ成長速度が上がりやすくなる場合もあるので、一概にレゴ型組織だけがいいとは思っていません。

ただ、強調して言いたいことは、大企業の真似事を中小企業が行う、いわゆる大企業病になると、失敗しやすいことです。

中小企業で天才専門家プレイヤーをじゃんじゃん取れる時代ではありません。凡人を採ることも多くあると思います。

ただ、凡人をどう活かすかは企業の仕組みと環境次第です。誰しも凡人であったときは存在するわけなので。

余談ですが、Hirame-kuTシャツができ「H」のロゴをレゴ字体にしてみました笑

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レゴ型組織が増える、いやまずはこの思考を理解してもらえる企業さんを増やしていくために、各所で発信し続けて参ります!

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