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10名以上社員を抱える開業医のマネジメント課題は「組織の自動化」

こんにちは!株式会社Tobe-Ruの戸澤です。

当社サービスの「Hirame-ku」の業種別ブランドとして昨年度からニーズを多くいただいた歯科業向けに特化した「Hirame-ku for Dental」をリリースしました。

そこで今回は、クリニック経営の組織・マネジメント課題についてご紹介して参ります。

▼開業医は多忙すぎる…

私は前職時代、在宅医療、内視鏡、歯科医院、耳鼻咽喉科、泌尿器科…と様々な科目の方とのお付き合いをコンサルティングを通じて開業医の方々と触れ合ってきましたが、共通することは

忙しすぎること

少し古いデータにはなりますが、東京保険医協会(2017年度)の調査結果によると開業医の1日の実労働時間は以下の通り。

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9時間以上働いている開業医が約5割。

ちなみに「第9回医師の働き方改革の推進に関する検討会」における病院勤務医の調査結果によると以下の通りです。

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恐らく診療時間だけで考えると勤務医の方が若干長くなると思いますが、カルテ管理やレセプトチェック等も考慮すると同じくらいの時間になるでしょう。

歯科医院ユーザーでも、1ヵ月の診療時間が170時間くらいの医院もあれば、220時間くらい診療しているクリニックもあります。中には1人医師開業医でも200時間以上診療業務に時間を割いている方もおられます。複数人のドクターがいたとしても、170前後診療業務に充てている方が大半です。

昔は医師会等の集まりが頻繁にあったことから週に2回休診にするところが多かったですが、所属会の会合が減るにつれて、週1回休診、中には日曜日診療をしているところまで増えてきましたね。

過労死ライン(月80時間以上の残業時間)を超える割合も2割以上いるのが現状です。

忙しすぎます。。。

▼開業医といっても経営者!ただ、時間を割けない…

開業医といっても、経営者です。

経営者の役割は
・経営管理業務
・会計士・税理士や銀行担当者とのやり取り
・新機材やサービスの導入可否
・社員の雇用調整
・社員の採用募集や面接などの一連のやり取り
・社員のマネジメント(個人面談、目標管理、モチベーション管理…)
・給与計算や昇給検討
・その他業者とのやり取り

など山のようにあります。

しかし、前述で示したように、本業である診療業務で170時間も取られていたら、この経営者としてマネージャーとしての時間を割くことは困難です。

▼医師の働き方改革をどう考えるか

今、政府主導で医師の働き方改革推進の環境改善検討が行われています。

主には2023年4月から始まる「時間外割増賃金率引上げ」
2023年4月からは、医療業界も含めた中小企業も、月60時間を超える法定時間外労働に対して、50%以上の割増賃金率で計算して支払わなければなりません。

次に2024年4月から開始予定の「残業時間上限規制」
政府は時間外労働時間の上限を960時間/年(例外はあり)を検討しています。

ただ、問題点もあります。

日本は圧倒的世界一の長寿国。にも関わらず先進国の中でも慢性的な医師不足。時間を制限して限られた医師数で健康のライフラインを維持できるのか。

また、開業医にとってはこのような規制は無関係であり、自ら管理をする必要があります。

▼10名以上の社員を抱える開業医にとっては「組織の自動化」が必須課題

当社サービス「Hirame-ku」を導入いただいている歯科医師(医師含め)ユーザーの導入動機は共通して「組織の自動化」

つまり、院長先生自身が楽になりたい…

多忙の開業医のマネジメントは
・日々の診療業務で出てきた課題を毎月MTG等で話し合う
・退職者が出てきたときに補充採用を行う
・賞与などを支給するときだけ個人面談を行う

というその場限りのマネジメントが多く、永遠に繰り返します。

結果、院長が不在では、何も解決できない職場が出来上がってしまいます。

▼Hirame-kuで「組織の自動化」を環境と仕組みで医療機関に提供する

上記のような課題は、院長が頑張っていないわけでも、スタッフさん達が優秀でなかったり、能力が低いわけでは一切ありません。

むしろ、がむしゃらに、今の仕事に没頭していて、頭が上がりません。

不足しているのは「環境と仕組み」

開業医である理事長、院長先生がドクター業の時間を一気に減らし、マネジメント業務に時間を割くことは、経営効率を下げます。

ドクターはドクターでしかできない仕事の時間比率を高めるべきだと考えています。

Hirame-kuを導入いただいている医療機関様に
・楽になった
・自分が関わらないでもスタッフ部門だけで課題立案、課題解決ができるようになった
・コミュニケーションが円滑になった
・自発性の高い社員が増えてきた
と言っていただける方を1件でも増やせるように、機能を充実していきたいと思います。

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