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「Don't think,feel!」組織開発における五感で感じることの大切さ

こんにちは。ToBeingsコンサルタントの古賀です。
組織開発の仕事をしていると「五感で感じる」ことの大切さと難しさを日々実感します。

私を含め、もしかするとビジネスパーソンの多くは「筋道を立てて論理的に考えなさい」「結論ファーストでわかりやすく話しなさい」と、耳にタコができるほど言われてきたのではないでしょうか。
だから他者と話す時にも「どうやって説明しようか」「相手は何を言っているのだろうか」と自分や相手が話す”言葉”に意識が向きがちです。

もちろん仕事をする上で、筋道を立てて論理的に考えることは大切だし、相手にわかりやすく伝えなければ、そもそも議論が成り立たないということは大いにあります。

でも一方で、こんなことに気づくことってありませんか?

部下は「大丈夫です」と言っているけれど、なんかそうは見えないんだよな
今日の会議、何となく空気が重いな


普段の仕事の場面では一見スルーしてしまいがちな、「言葉で説明するのは難しいけれど、確かにそこに感じられるもの」を、微細なシグナルからキャッチしていくこと。そうした行動は、組織開発において、とても大切にされてきました。

水面上にあたるコンテント(Whatにあたる部分。話している内容や言葉など)はとても見えやすく話題にしやすいです。
一方で水面下にあたるプロセス(Howにあたる部分。相手の背景、気持ちや雰囲気など)は、とても重要なのに見えにくいために話題になりにくい部分です。

そのプロセスを知る手掛かりになるのがシグナル。
どれぐらいたくさんのシグナルをキャッチできるかで、その下にあるプロセスに気づけるかどうかが変わるので、絶対に手を抜けない。

手を抜けないんだけど、普段仕事の時に働かせている「論理的思考」や「言語での解釈」に意識が向いていると、シグナルを見落としてしまう。
なぜなら詳細の説明は省きますがプロセスワーク的には、視覚、聴覚、身体感覚、動作、関係性、世界というチャンネルでシグナルをキャッチしているから。

まさに「五感」をフル活用しないとキャッチできないのです。

そして残念ながら「論理的思考」や「言語での解釈」ばかりを意識していると、五感はどんどん鈍くなり、シグナルをキャッチできないどころか自分自身がどんな気持ちでいるのかも感じ取れなくなります。

手軽に五感を鍛えるなら散歩がオススメ!

「急に五感をフル活用しろなんて言われても、どうすればいいんだよ」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時はぜひ、散歩してみてください。遠くに行く必要はありません。家の近くを散歩しながら「暑いな」「風が気持ちいいな」「あぁ、紫陽花が咲いてるんだな」「この家の夕飯はカレーかな?」等と感じてみる。
そこに正しい/間違いはありません。まさに「Don't think,feel!」です。

五感が鍛えられれば鍛えられるほど、シグナルをキャッチできるようになるはずです。シグナルがキャッチできるようになると、「それってどこからきているんだろう?」「自分(あるいは相手、あるいは組織)に何が起きているんだろう?」と、その背景に想いを巡らせることができるようになります。
その積み重ねが個人や上司部下の関係性、ひいては組織全体の変容の入り口に繋がっていきます。

論理だけでは説明できないからこそ、組織開発には絶対の正解がないし、皆で作り上げていくものなんだなと感じます。


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