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組織の中では、チグハグがたくさん起こっている

こんにちは。ToBeings広報のコガです。
ToBeingsでは毎週1回、「これからのToBeingsを創るPjt」というタイトルで広報・マーケティング、セミナー、講座関連の打ち合わせをしています。

代表の橋本以外は全員女性メンバーという、「女三人寄れば姦しい」を地でいくような会議なのですが….

【女三人寄れば姦しい】(おんなさんによればかしましい)
女が3人集まると、そのおしゃべりでたいへんににぎやかなことになる、というたとえ。

イミダスより

部下の立場からは、役職が上の人は雲の上の存在。「話をしたいけれど、恐れ多くて話せない」


会議中にメンバーのハヤシが、ふとこんな質問を投げかけました。
「ねぇ、どうして役員と話をするのがそんなに『怖い』って思うの?私、そんな経験がないから、よくわからないんだよね」

実は私も会社員時代は、全然分かりませんでした。
でも非常勤嘱託として大企業に3年勤めたときに、役員どころか事業部長クラスの方と話をするのも怖い気持ちを肌で感じることに。

まず圧倒的に会話をする機会が少ない!
そして大企業で事業本部長、役員になる方はプレイヤーとしても優秀だった方が非常に多いので、何となく恐れ多い。
何なら役職が上になっても、ご自身でびっくりするぐらいの数字を上げてくる。
身近な存在とは対極の遠い存在、まさに「雲の上の存在」です。

雲の上の存在なのだから、話をするときには緊張するし「怖い」と感じてしまうのです。「あの人は厳しい人だからね」とか「昔は、こんなことがあってね」なんていう他者から聞く印象も、怖さが増す要因の1つかもしれません。

役職が上の人は「もっとグイグイ来てほしい。部下の話を聞きたい」と思っている

すると、ハヤシからもう1つ質問が…
「下の立場の人がそう思うのは、なるほどなぁと思う。だとしたら、上の立場の人はどう思ってるの?下の人が感じているような人たちなの?」

もちろん、人それぞれですから全員が同じというわけではありません。
ただ私たちが接してきた役職が上の人たちの多くは、部下の立場の人たちが感じているような人ではありませんでした。むしろ「もっとグイグイきてほしい!」と思っていることが多いです。

「もっといろんな話がしたいんだけど、全然来てくれない…」
「部下の話、聞かせてほしいんだけどなぁ」
「自分たちも若手にどう接していいかわからなくて、悩んでいるんだよ!」

意外に思う人も多いかもしれませんが、こんな声を聞くこと、本当に多いのです。

組織の中では、チグハグがたくさん起こっている

部下の立場の人は「もっと話したいけど、恐れ多くて話すのが怖い」と思っている。
役職が上の人たちは「もっと話を聞きたいけれど、どう接していいかわからない」と思っている。
何だかチグハグな感じがしませんか?

一歩離れた視点で見ると、話してみたい部下と聞きたい上司。
「話したいです」と言えばいいし、「聞かせて」と言えばいいと思ってしまうのですが…
「それができればやってるよ!」という声が聞こえてきそうです。
確かに実際にやろうと思うと難しいなぁと感じる人が多いかもしれません。

私自身に置き換えても、きっと難しいと感じるよなぁと。
ではなぜ難しいのか。
それは「ダメ」だと言っているのが相手ではなく、自分の中にいる「内なる批判者」であることが多いからだと思います。

行動を止めているのは相手ではなく、内なる批判者かもしれない

「こんなことしたら相手に◯◯と思われるに違いない」
「どうせ私なんかが△△しようとしたって、うまくいくわけがない」
「この間、話しかけたときに機嫌悪そうだった。きっと私は嫌われているんだ」

次々に頭の中に浮かぶ嫌な想像。
相手から直接言われたわけではないのに、自分の中に湧き出てくる言葉や思いで行動にストップがかけられてしまう経験、読んでくださっている方にもあるのではないでしょうか?

これが「内なる批判者」です。
自分で自分のことを批判して、行動を止めてしまうのです。
こうやって書くと内なる批判者がいるとダメと思ってしまいそうですが、そうではありません。

実は自分自身を守るという大切な役割を果たしてもいるのです。
ただ「あれ?果たしてこれって、本当にそうなんだっけ?」と気づくことで、まず一歩前に進む道が見えてくるのです。

相手が変わればいいって本当にそうなのだろうか?

部下にグイグイ来てほしい役職者と役職者ともっと話してみたい部下。

部下の立場から見ると「こっちから話しかけるなんて無理なんだから、役職者が声をかけてくれればいいのに」と思うし、役職者の立場から見ると「自分はいつだって聞くつもりでいるんだから、気軽に来てくれたらいいのに」と思う。

お互いに「相手が変わってくれたら」と思ってしまうことが多いかもしれません。
でも果たして本当に「相手が」変わればいいのでしょうか?

「雲の上の役職者に話しかけるなんて恐れ多いし怖い」と思っている部下が、役職者に気軽に話しかける…なんてことは難しいですよね。逆に「若手にどう声をかけていいか分からない。パワハラだと思われたくないし」と思っている役職者は、若手社員に「話を聞かせて」と言うことへのハードルが高いかもしれません。

例えばいつも個室を閉めて座っている役職者なら、いつでも部下が入れるようにドアを開けておく…と言うのも1つかもしれません。1人で役職者のところに話しにいくことにハードルがあるなら、まずは誰かと一緒に行ってみる…ということができるかもしれません。

お互いに「相手が変わる」ことを待つのではなく、小さなことでも自分ができることから始めることが大切だなと思います。

相手の立場を感じる体験をする

とはいえ、何から始めればいいの?相手の立場って言われても…と思う人も多いかもしれません。

9月からスタートするToBeingsの「今ここから始まる組織進化の実践講座」では、自分自身の中にある大切にしたい価値観や内なる批判者を見るのはもちろん、ロールプレイングという手法を使って、相手の立場にどっぷりと浸かる体験もしていただきます。

ロールプレイングというと、営業研修などでよくある、決まった話法の通りに話をするというのを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、全然違います。
言うなれば即興のお芝居!
自分が本当にその役になりきって、自分の中から出てくるセリフをぶつけていきます。

自分がなりきるからこそ、「あぁ、役職者って(あるいは若手の社員って)こんな風に感じているのか」を体感することができるのです。

7/26(火)17:00-18:30
8/2(火)16:30-18:00
8/8(月)11:00-12:30
上記日程で講座の無料説明会を開催します。

組織の中のチグハグを少しでも減らしたい。自分の内なる批判者の声を受け止めつつ、一歩前に進みたいと感じた方は、ぜひ説明会にいらしてください。

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古賀ちぐさ【コンサルタント】
ToBeingsの組織開発コンサルタントとして、大手企業さまのプロジェクトを推進していく一方で、広報担当としても活動しています。趣味はかぎ針編み。思いをそのまま文章に載せていくので、ロジカルに書くのは少々苦手。さらに想いが溢れて長くなりがち。ToBeingsの活動、メンバーの裏側をお伝えしていきます!