見出し画像

忘れられない支援ケース

介護と虐待について考える
今回は介護における困難な課題について、忘備録として書き残しておく
 
 

同居の家族から身体的虐待を受けているケース
関係機関と共に家族の状況についても掘り下げて支援を展開していくのが定石である



本人と家族の関係性を深く深く掘り下げていくと、なんとなく、なぜ身体的な虐待が行われてしまうのか見えてくるものがある
過去の苦しみや遺恨、お互いの立場が変わったことによって今まさに負の連鎖が続いている

  

日々の介護負担がトリガーになっていることは明らかであるが、その負担感の解決策は、なぜそこまでの行為に至ってしまうのか、
我々支援者はその原因を理解し分析して、解決に向かい合ってていかなければならない

 
 

こうしたケース支援の対応策は総じて、当事者同士を離すことで進められていくことが多い
離れることができる状況を話し合いの中から調整できるのか探っていく
緊急性によっては強制的に生活が分離させられることもある



支援の協力者との連携は重要であり、虐待認定されたケースの支援は行政直轄の支援チームが主導権を持つ
僕は支援チームの一員として連携を測りながら、役割を確認しながら支援を展開していく



時々、「なぜ、私が家を離れなければいけないのか」と本人から問われるときがある
身体的に虐待の事実があったとしても、家にいたい、家族との生活を誇示する人もいる



本人の意向と、事実の狭間で何が最善で、何が適切なのか、時に答えをだせないまま引き離され、本人の生活は急激な変化を余儀なくされることは多い



この世の中から暴力や虐待はなくならないだろうが、減らすことはできるはず



今日も目の前の課題に粛々と向きあうことが、その実現に向けた”行動”であろう