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スタートアップの開発組織が分科会を設置したワケ

メダップの開発組織では、ケイパビリティモデルに基づいた組織構築を行っており、パフォーマンスの計測・可視化 → 目標指標との差分の把握 → 改善を日々行っています。

(ケイパビリティモデルに基づいた組織構築に関しては、
別でnoteを書いているのでこちらをご覧ください)

こうした中で、技術軸で生産性の向上を行っていくための取り組みとして分科会なるものを設置してみました。
今月設置したばかりの分科会ではありますので、まだまだこれからどういった成果につながるのかは楽しみなところではあるのですが、
今回はこの分科会というものがどういったものなのかをまとめてみました!

開発組織の生産性向上に向けた取り組み

冒頭でも紹介したとおり、メダップの開発組織ではケイパビリティモデルとして、組織のパフォーマンスを日々計測しています。

※ 主な計測指標
- バックログアイテムごとにリードタイム
- 平行して同時に進めることができるバックログアイテムの数
- フルタイムエンジニア換算で1人あたりが消化するバックログアイテムのポイント

上記のような指標を掲げ、それぞれに目標値を定め、現状との差分を把握し、差分を埋めるために組織でできることは何か?と日々振り返り・改善を回すような開発体制をとっています。

小さなバッチサイズによる細かいリリース、モブプロでの設計・開発・レビュー, 完了条件の明確化など、極力手戻りが発生しないような開発を心がけていたり、バックログアイテムのリリースに向けて主体的に進めることができるエンジニアの育成/挑戦の仕組みを作ったりと、オペレーション・組織体制の強化には非常にこだわっています。

技術軸でみる開発生産性

日々、オペレーション・組織体制の強化にこだわっている一方で
コミュニケーションの質改善やタスクの進め方の工夫だけでは生産性が頭打ちしてくるのも事実です。

メダップの開発組織では、そういった局面で技術を通じた生産性の改善も重要視しています。

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上記のような投資ポートフォリオを用いて把握しにいくことが多いのですが、
日々の開発リソースの配分としては、Assets部分(主にプロダクトの機能開発)に向けた投資がほとんどです。

ですが、開発リソースはそれを加速させる Accelerator や 減速させる Reducer を通じて Assets にたどり着くという理解で、
それらを改善すれば、開発リソース → Assets への変換率は格段にあがる
と考えています。

そのため、こうした Accelerator や Reducer に当たるものはどういったものなのか?を検討し、あえてリソースを割くことで
結果としては開発組織のパフォーマンスを向上させることを狙っています。

(社内では「刃を研ぐ」といった表現をしています)

そして、この Accelerator や Reducer にあたるものがどういったものか?それらを改善するためにどういったアプローチがありえそうか?を検討する場こそが「分科会」です。

分科会による組織改善

日々の開発では、デリバリーチームとしてデザイナーからフロント, バックエンドエンジニアまで職能横断型の1チームで機能開発を行うことが多いですが、この分科会では、フロントエンド, バックエンドといった具合に専門性ごとに会を実施するように心がけています。(下記図のイメージ)

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これから運用は最適化していく想定ではありますが、
現状だとそれぞれの分科会を月次で実施、都度取り組めそうな施策を洗い出し、小さいものは直接バックログへ記入(バックログアイテムとして扱う)、規模が大きな施策は技術戦略に引き上げ、月次定例でやっている開発ロードマップにて、事業戦略等の別の開発対象のプロジェクトと比較検討しながら優先順位を検討しています。

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(開発プロセスの全体像と分科会の位置づけ)

まとめ

今回は、開発組織の新たな取組として運用を始めている分科会について、目的と位置づけをまとめてみました。

プロダクトを通じてユーザーの課題を解決していくためには、開発組織のパフォーマンスが高い状態をキープしていくことが必須事項です。そしてそのためには、チーム力の強化も重要な要素ですが、それと同等に技術面での開発プロセス, 仕組み改善を行っていくことも非常に重要です。

メダップでは、そうした価値観から分科会を設置、運用していくことを決めました。

こうした価値観に賛同いただける方はぜひ一緒に開発組織を作っていきましょう!!!

Meetyで開発組織についてお話する場も設けているのでぜひお気軽にお声がけください!