🎬『人間の境界』

原題のGreen Border(緑の国境)は「人間の境界」と訳された。まさに「人間の境界」と言える作品。
ドキュメンタリー映画化と思わせるほどリアル。
章立てしてシリア人難民家族、支援活動家、国境警備隊の青年の視点から描く群像劇。
過去に難民だった俳優や支援活動家の俳優を起用し、政府の攻撃を避けて短期間で秘密裏に撮影したという。
政府からの猛批判を受けながら、ほとんどの映画館は政府の命令を拒否し、ヨーロッパ映画監督連盟がホランド監督を支持。隠蔽されかけた国境の真実を描いた。
スティーブン・スピルバーグの『シンドラーのリスト』でデビューしアンジェイ・ワイダの『カティンの森』で主役を務めたマヤ・オスタシェフスカがかっこいい。
彼女はポーランド生まれ。
世界中がコロナにおびえていたつい3年前のポーランドとベラルーシの境界周辺地帯の出来事。
GW3日間映画館に通い最後にずっしりとした骨太の作品を鑑賞。