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【蕎麦百名店】松永@東京・明治神宮前 

雨降りしきる9月上旬

おしゃれをしないと降りることすら許されない駅「明治神宮前」を降りて徒歩10分

大通りから一本外れた道に佇ずむ蕎麦の名店

見向きもせずに通り過ぎる若者を眺めながら「まだまだ若造だな」

と25歳の男が開店前の行列に並びながら店前のメニューを眺める

もりそばとざるそばの100円の差は理解していながらも、初見の人は意味がわからないだろうなといつも思う。

入店するとすぐ左には日本刀のようなものが。。

ここからは非日常空間ですよ。というメッセージを感じつつも

消毒液をプッシュした瞬間に日常へ戻されてしまう。

「ああ。コロナ早く終わってくれないかな」

まさかここでそんなことを考えるとは思わなかった


9月といえど蒸し暑い日だったので冷たいお茶は嬉しい

カウンターのレイアウトに竹を用いている点も非日常ブランディングが施されていてこだわりを感じぜざるを得ない。

もちろんいい意味で。

今回頼んだのはざるそば。

シンプルかつ清潔感のある容器と色鮮やかなワサビの緑。

まずは蕎麦だけで一口。

これがびっくり、かみごたえが見た目以上に凄く、噛めば噛むほど香りが広がるのがわかる


香りを消さないようにか、おつゆは薄めに作られていたが、これがまた上品な香りを放っている

かみごたえがあり少し太めの蕎麦のいいところは啜った時の贅沢感だろう

ズズズツ!!っと啜る音が店中に広がる

「若いのにいい啜り具合だねぇ」、と家族経営の店員に見られていると思い込み、啜ること2分

あっという間に食べ終わって、蕎麦湯と一緒につゆを流し込み

「ご馳走様でした!お会計お願いします」

と伝えてお店を出るとそこは現実世界。

また非日常を味わいたくなった時に訪れさせていただきます。

手打蕎麦 松永 2021食べログ百名店 

Reviewed by とある蕎麦


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