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処遇改善の余波。

先日の事ですが突然の会議の招集がありまして、内容が3月以降の処遇改善の事でした。

いわゆる介護職9000円アップのアレです。

実際は報道で出たような9000円の改善には程遠い内容ですが、当法人では可能な限り全職種に配分する事で決めたようで、補助金の要件以外の処遇改善の原資は来年度予算の中で生み出す必要があるとの事で、これまでに無い知恵を絞って絞り出して出来上がった予算の更なる上積みが全拠点で必要だ!という内容でした。

気持ちはわかるけど既にやり切れるかどうかも微妙な厳しい予算設定をしていたので、これ以上は・・・、という状況ですが、全職員の処遇改善の為には収益をあげて費用を見直して利益率を上げるしかありません。

ただ、偉いさんの会議だったので色々と意見が出てましたが、現場職員からは9000円の改善という内容が既に浸透しているので、まずその額に届かない事について丁寧な説明も必要だし、この方針で原資を確保するために予算を引き上げると言う事は、各事業所で利用者確保をいっそう進めるか人員配置を見直すかなどの工夫をしない限りは無理な相談で、そこの理解を得る事も大変だ、という意見が多く聞かれました。

個人的には介護職等の要件に合う職員への補助金なので、その範囲で会社で持ち出すような対応はする必要はないとは思いますし、不平不満をいう職員の中には、これ以上利用者さんを増やしたら現場が回らないとか、これ以上職員が少なくなったら何もできないとか、そういう事をいう職員が多いのも事実です。

そういうのを現場で生で聞いている身としては、会社の持ち出しをしてまで全職員の処遇改善を行う、という方向性を正しく理解して、そうであるなら自分達の処遇を高めるために自分達の職場を守り続けるためには何が必要かを考えて行動できる職員がどの程度いるのか不安になります。

まぁ、それを伝えて行くのも僕の仕事なんですけど、仕組みがややこしいのと、どうしても算定できる事業所と出来ない事業所がある事や、要件に当てはまらない職種があることの説明は難しいです。

ただ伝えるだけなら出来ますが、そんなの不公平だ!という職員に、これはそういう制度だから、と言ってもなかなか伝わらないんですよね。

その上でうちの会社は全職種の処遇改善をするわけなので、制度上は出来ないけど会社が頑張って足りない分を出すのでみんながもっと頑張ってよりよいケアを提供して利用者を増やすしかない、と言ってもなかなか通じない。

その辺りの難しさがあるんですが、然るべき資料を用意して、しっかりと職員に説明はしないといけないのでもう一度要件や会社の対応内容について頭に入れて、自分の言葉で説明できるようにならないといけないので大変です。

その上でまた予算の作り直しです。

やることがどんどん増えるんですけど・・・。

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