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ヘルパーについて

今日はヘルパーのお仕事について書いてみようと思います。
実際にヘルパー事業所は1事業所のみの経験ですが、他事業所兼務でサービス提供責任者と管理者をさせていだだきました。当然、訪問もしましたがやはり色々と通所系とは違う難しさがありました。

一番の違いは、利用者様のご自宅に訪問してサービスを提供するという点ですね。
当たり前ですが、利用者様の自宅ですので利用者様の生活様式や常識にこちらが合わせた対応が求められます。あまりに当たり前の事なので気づいてないヘルパーさんが多いんですけど、人様の自宅に上がらせてもらって仕事するんですから当然ですよね。
でも、それが当然でない感覚で仕事をされているヘルパーさんが多かったです、というか不幸にして僕はそんなヘルパーさんが9割を占める事業所でヘルパーという仕事を経験しました。

あの人の家はあれが面倒だ、これが大変だ、いちいちうるさい等、そりゃあもう大変でした。
でも、そりゃそうですよね、自分の家で勝手されても困りますよね。そりゃ支援を受けないと生活できないから遠慮や言いたい事言えない方も多いと思いますけど、自分の家というプライベート空間で遠慮して物も言えないってどう言う事なんだろうと疑問で仕方ありませんでしたし、なんで他人の家の中で自分勝手にできるわけがないという当たり前の事が出来ないのか不思議でした。介護職の非常識もここに極まれりという内容ですよね。

憶測ですが、お世話をさせて頂いている、という感覚でなはなく、世話をしてやってる、という感覚になってるヘルパーさんが多かったんだろうと思います。かなり上から目線ですよね。ハンデがあるんだから黙ってろって感じですよね、言い方悪いけど。
そんなこと思ってなかったかもですが、そう見られても仕方ない対応・言動だと思います。

当然、ちゃんと物を言える人は苦情を言いますが、その苦情もまともに聞かずに面倒な人、クレーマーという烙印を押してあそこには行きたくないとか平気で言うヘルパーさんもいました。もう仕事をする姿勢がおかしいです。

また、別の問題もあって一対一での仕事なんですけど、ヘルパーといえどチームプレイなんです。
誰でもどこにでも入れるのが基本で最も効率がいいんですが、前述の理由もあって特定のお宅にしか入れないヘルパーさんとか多かったです。
プロならどんな利用者様でと誰もが同じ水準のサービスを提供できないとダメだと思うんですが、それを言うとそんな事出来ないと言われるんですよね(笑)
そんなレベルなので、あのヘルパーさんはしてくれる事がこのヘルパーさんはしてくれないとか、そういう苦情も多かったです。
チームでの情報共有がどうしても難しかったですね。ただ、ちゃんとした情報システムを活用していればもっとうまくやれたと思いますが、僕の会社は手書きの書類なので無理でした💦

ヘルパーさんのお仕事って、すごく重要で大切な役割だと思うんですよね。もっとも利用者様本人が望む生活を叶えられる場所でサービスを提供するのってすごいチャンスだと思うんですけど、そこにすら利用者本意・利用者様が主人公という考えはほとんど無い状況でした。
あ、これはあくまで僕が経験した事業所の事なので、ちゃんとしたサービスを提供しているヘルパー事業所は多いと思います。

それに、もう訪問介護(ヘルパー)ってどんどん事業が成り立たなくて数が減っていってるんですよね。後継者不足もあってほんとに地域で自宅での生活を支えるヘルパーさんは少ないですし、高齢化が進んでいます。

これからの地域包括ケアシステムの中で、ヘルパーの役割は重大なんですけど、そのなり手も事業所も減少の一途です。

ただ、ここ数年でヘルパー事業所を立ち上げてヘルパーさんの平均年齢が低い事業所はいいケアをしている所が多いです。
もしヘルパーに興味があれば、新しめの事業所で若手が活躍している所ならやり甲斐のあって専門的なスキルアップもできる事業所が多いと思います。

ヘルパーさんになるにはデイサービスとかと違って必要な資格や研修を修了しておく必要がありますが、それだけに必要とされてやり甲斐があって究極の個別ケアを実現できる魅力的な仕事だと思います。一対一のケアは本当に自分の能力を試されます、サービス提供中は逃げ場がありませんからあらゆる状況・要求に対応できる基本スキルと応用力が求められるので究極の経験ができると思います。
それこそ介護職として自律していないと出来ない仕事なのかもしれません。その場に相談できる上司も先輩も同僚もいない訳ですから。

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