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自分は変えられる

若い頃、特にリーダーという立場になってしばらく、5年6年はチームメンバーをどうすれば変えられるか躍起になっていた時期がありました。

人一倍勉強していた自負もありましたし、チームメンバーよりも経験もスキルも高いと自己評価していました。
たしかにそうだったかも知れませんが、今思えば若気の至りというかなんというか恥ずかしいですね(笑)

そういう時期って、思うようにいかない事があると自然と自分は悪くない、という思考に逃げてしまって本質的な解決から遠ざかってしまっていたように思います。
自分自身の首を絞めて精神をすり減らしていたようにも思います。

そんな時期に何かの研修会が何かで『人は変わる事ができるが、自分でしか変わる事ができない。』というような言葉を聞いてハッとしました。

また、同じ時期に何気なく自分の事業所の研修で使おうと思っていろんな有名人の名言を調べていたらマザーテレサのこの言葉に出会いました。

思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。

当時も今もこの言葉はすごく僕を支えてくれています。
転勤して行く先々の事業所の職員の目につく壁に貼ったり会議資料につけたりして伝えています。

人として知っておいて損のない言葉と思いますし、介護職としてこの言葉を理解しておけば、きっといいケアが出来ると信じています。

人は自分でしか変われないんだ、と思った時に他人を変えようとしていた努力が無駄だった事に気づき、それからはその努力を本人が変わろうとするキッカケや機会を作る事に切り替えるようにしました。

僕自身がそうであったように、変わろうとするタイミングや機会は、きっとその人のタイミングだと思うんです。
早すぎても遅すぎてもちゃんと伝わらない気がしています。
本人が無意識にでも変わろうとしている時に、僕が影響力があるのであれば、変われるきっかけになるような言葉や情報を本人が見つける事ができるような事ができればいいと思って指導や助言の際に心がけています。

必要な情報や知識はきっと身の回りに溢れているんだと思うんです。
それを見つけられるかどうかは、本人の気持ち次第。目線次第だと思います。

お年寄りの小さなサインが見つけようとして見ていないと見つけられないように、必要な情報も見つけようとして物事を見ていないと気づけないのかもしれません。

沢山の職員の指導をしていた中で、多くの介護職員が自分の性格や自分自身は変えられないと思っているように感じています。

僕自身が変われたように、人はみんな変われると思います。

今じゃなくてもいつか変われる可能性があると思うので、僕はいつでも必要と思ったことを伝え続けています。

そういう思考に僕自身が変われたことで、うまくいかなくても思ったように育成できなくても、精神がすり減るような想いはしなくなりました。 

まぁよくよく考えたら他人を変える、なんて凄く上からというか超何様な感じですよね(笑)

他人を変える事はできません。
その人が自分で変わりたいと思えるようなアプローチをしないと意味はありませんよね。
チームワークの面でもとても大切な視点だと思います。

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