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独立してやりたい事。

去年の10月から始めたnote生活ですが、昨日で1年という区切りを得ましたので、これからはこれまで通り自分が勉強になったり感心を持ったりした内容を書きだしていく事は続けつつも、ちょっと起業独立に向けて進めている内容なども書いていこうかなぁ、と思います。

まだ会社と円満に退職できるかどうかが不透明な状態で、何度も社長や上司との面談を繰り返していますが、僕自身のやりたい事に対する気持ちにはありがたく理解を示してくれてはいますが、それでも会社が困る・・・という事でモヤモヤした状況ですので、そのあたりが一段落したら、どこで開業するか等も含めてオープンにしていこうかな、と思っています。

12月には会社を立ち上げる予定で、1月頃に指定申請、2月か3月には申請が通って4月開業、という段取りで進めていく予定です。
このあたりは開業所在地の自治体との事前相談も済んでいます。

日本政策金融公庫には、事前の相談という形で一度、創業計画書と資金繰り表を見てもらい助言をもらって、現在見直し修正作業を仕事が終わってからコツコツとやっている状況です。

また、開業所在地の商工会議所が主催する創業塾も受講しており、よろず支援拠点という相談機関がある事を知りましたし、商工会議所ともいろいろ相談を受けながら創業に向けて進んでいる所です。

いろいろ準備を進めていく中で、やはり大事なのは”何がやりたいのか”という事だと思います。

会社側からも再三言われるのが、うちの会社でそれはできないのか・・・という事ですね。
これは僕自身も、ここ3年程度の期間は”本当にこの会社で出来ないのか”と考えて悩んできた結果、”できない”と判断したので、そこが弱いと難しいかもしれないなぁ・・・なんて思っています。

僕自身、介護の現場を長く経験してきましたが、これからの人材不足の情勢について本当に心配しています。
そこについて、僕なりに会社の中で何かできないか・・・と頑張ってきたつもりでしたが、正直何もできなかった実感が強いです。

それは何かというと、利用者さんの人生を支えるために黒子に徹して主役である本人が満足できる生活を送るための支援・援助ができる介護職員の育成であり、そうなれるような介護職を一人でも多く育て上げる事でした。

いろいろな職場を経験してきた中で、強く感じたのが、同じ視点に立てないベテラン介護職の居る現場を変える事はほぼ不可能である事です。

下手に経験がある上に、今までこれで誰にも文句を言われてこなかった環境ですので、どうしてもそれを変えようとする僕が異常であったり、おかしい、という事になってしまいます。
そこを変えるには本人自身が納得して変わるしかないのですが、ある程度の年齢を超えてしまうとなかなか自分を変えるという事は本当に難しそうだと実感しました。

そこを無理して頑張って変えようとするくらいなら、自分の好きなようにできる自分の会社を作った方が手っ取り早いだろう・・・そんな発想です。

過去の実践では、無資格未経験の人を採用し、みっちり僕だけが数か月間の間、つきっきりで指導し基本的な考え方や接遇や介護技術を教えた職員がいます。
事前に、誰も指導や指示を出すな、基礎が身につくまでは現場の担当には入れないし頭数として期待するな、と周知した上で実践しました。
そのチームには、1年ほど前に着任して、1年かけて毎月2回の研修会を開催して基本の考え方や管理者として僕のやり方を指導してきたつもりでしたし、現場の中でも承認したり指導したりはしてきましたが、やはり1年という短い期間では何十年も染みついた働き方の意識を変える事は出来なかったので、こういう育成方法をとりました。

当然、そんなのはおかしい、そんな指導は聞いたことがない等の反発はありましたが、先輩が自分なりのやり方をあれこれ教えて、あの先輩にはこういうやり方を教わったが、この先輩にはそれは違うとか言われたら覚えられる仕事も覚えられないし、そもそも未経験だからそんな小手先の手順がどうという事を覚えるよりも基本を身につけないとダメだ。
みんなはそういう指導を受けてないかもしれないが、俺が指導者である限りはこのやり方でいく。という形で徹底させました。

それでも細かい業務を教えている形跡があったので何度か会議の場で余計な事を教えるなと指導しました。
先輩に業務を教えられたら、それが優先すべき仕事になってしまうでしょうが、まだ介護の仕事を始めたばかりの頃にそんな業務ばっかり覚えて肝心なコミュニケーションをとる役割が担えなくなったら元も子もないのでやめてください、と改めて周知し、その際に、どんな仕事よりも優先されるのは利用者さんへの対応ですからね、それがチームとして身についてない現状を考えると、皆さんが意識を変えて取り組む必要があります、くらいの事までは言った気がします。

新人さんも意欲があったのでどんどん習得していってくれてよかったのですが、その育成の最中に異動になってしまい、完全に定着できるまで指導をやり遂げる事ができませんでした。
案の定、現在では現場の状況にのまれてしまって、接遇や言葉遣い、働き方も崩れてしまっているようです。

そこで痛感したのが、やはりちゃんと自分で最後まで指導して育て上げたい、という事ですし、もっと利用者さんと自由に沢山おしゃべりしたりして、普通の人間関係の中でさりげない支援ができて、生活を援助できる介護をしたい、そういう介護ができるチームをつくりたい、と思うようになりました。

また、事業が軌道にのれば、毎年1人でも無資格の人を資格取得から育成定着までフォローして、一人でも介護職を増やしたいとも思いました。

そういう事をやりたいと思った時に、やはり今いる会社では不可能だな、と思いました。

ですので、僕自身が独立して何がしたいかというと、僕が好きな介護を提供できる介護職を増やしたいし、そういう人たちと一緒に働きたい。という事ですし、今はそうでなくても、そういう介護の仕事がしてみたいと思える人と一緒に切磋琢磨していきたい、という事です。

僕自身が社長なら、その介護嫌いだからやめて、と堂々と言えますもんね。
それに在宅でのお見取りまで自然の流れでしていきたいと思っているので、在宅だからここまで・・・みたいな事ではなく、在宅でどこまでやりきれるかをとことん追求できる人たちと一緒に仕事がしたいと思っています。

特にこれからは介護業界も厳しい状況になっていくはずですが、訪問介護の事業は在宅ケアには不可欠ですし、特に地方では事業所自体が少なく介護難民も生まれています。

パワハラや嫌がらせや様々な理由で、本当はこんな介護がしたかったのに挑戦できずに介護業界から離れてしまった人や、子育て中で働きたいけど条件が合わずに働けない方に、できるだけ現場に戻ってきてもらえるような取り組みもしてみたいですし、そういう事がしたいので現職の介護職からの採用は考えてなくて、現場を離れてしまっている人を採用していきたいと考えています。(どこまで現実的かやってみないとわかりませんが)

僕が聞いてて嫌な言葉が、今までこうでした、とか、これまでこうしてきました、というような言葉です。

思考停止しているので本人たちは何も考えないでケアの現場で働いている事になります。それではその人に合ったサービスなんて生まれませんし、もしかしたらその人自身を見ていない可能性だってあります。

そういう人とは一緒に働きたくない、というのも大きな理由かもしれません。

人の人生を支える仕事ですから、物事や前例にとらわれない発想で本人のために何ができて何が工夫できるかを一緒に考えられる人と一緒に仕事がしたいと考えています。

というわけで、そういう事ができるようになるために、事業として成立するように、しっかりと経営をやらないといけないのですが、今はそこの所の調整や見立てが大変ですね。
それでも、そこに向かっている実感があるので楽しめます。

社長や上司との面談でも、もう会社を立ち上げて自分のしたい事でやっていく、という目標があるから今の状況にも耐えていられる、とも伝えています。

実際、ほとんど事務仕事しかしていない現状の仕事は苦痛ですし、大赤字だけど人手が足りない、増やしてほしい・・・という要求も聞き飽きたというか、またそこから指導と意識改革から始めて経営の立て直しをしないといけないのかと思うと本当に時間がもったいない気がしてきました。
それなら僕自身の人件費がなくなる事で相当な経営改善になります。

何より、やりたい事を後回しにしてあとで後悔しそうな気がします。
これまで会社のためにプライベートのほぼ全てを犠牲にしてきたので、もう自分のやりたいようにやらせてもらってもいいだろう、とも思います。

やはり、何か自分が納得できる目標なりやりがいにつながる実感なりがないと、仕事を続けていくというのは難しいのかもしれませんね。

これから先、どうなるかわかりませんが、なるようになるし、やると決めたからにはやるしかないと考えています。

全然うまくいかないかも・・・とか、経営もダメになるかも・・・とか、本当に不安が尽きないですが、とりあえず不安を一つ一つつぶすためにも、いろいろ精査をして勉強していくしかない、という感じです。

今つくづく思うのは、もっとちゃんと計画的に自己資金を貯めておけばよかった・・・です。

将来、起業独立したい方は早めに起業資金をコツコツとためておいた方がよいと思います。
介護職は薄給なので中々難しいかもしれませんが、自己資金は本当に重要です。

まぁ、そのあたりは僕の起業では、ほぼ自己資金ゼロの状態でスタートですので、自己資金がないとこうなる・・・というケースになると思います。
うまくいくもいかないも、参考にしてもらえればと思いますので、気軽なきもちで見守ってくれてもらえると嬉しいです。

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