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買い物楽しみ介護予防 トレッサ横浜に歩行型デイサービス・・・という記事の紹介です。

今日は、営業範囲外の方の契約があったので運営規定を当該地域を営業範囲に追加する変更を行い、関係する行政3市町と北海道(振興局)に対しての変更届け出書を作成し、2市町にはメールで送付、1市に印刷した届出書と添付書類を持参(ちょうど近くに行く派遣があったので当該のサ責にお願いしました)し届け出を行いました。

隣接する3つの行政ですが、変更届け出書もフォーマットが同じ行政もあれば違う行政もあるので、コピペをして宛先を変えるだけではおかしな事になる可能性もあるので、各行政のホームページからダウンロードしたデータで作成しました。

同じ変更届の書式でも、エクセルのデータとワードのデータがあったりして、もともと厚労省がこのデータを使いなさい、という具合で進めてこなかったんだなぁと憶測したりして作業しました。

ちなみに、同じエクセルのデータでも、他の申請書類と一体型(同一データ内に各書式のシートが入っている)のモノと、変更届出書だけのエクセルデータがあったので、3市町で全く同じデータは存在しませんでした。
ちなみに、これら届け出は各市町の総合事業の変更届出書なので、訪問介護事業の変更届(振興局)はまた別に必要ですので、同じ内容の届け出書類であっても、一度に4つの書類を作成する必要があるという事になります。

弊社が複数の行政にサービスを提供するので、制度上必要なので書類作成をする事自体は仕方ないと思うのですが、たとえばこれが同じ書式であれば、一つのデータさえ作成すれば、宛先の〇〇市長殿、という部分だけ差し替えれば簡単に複製できるので便利なのですが、現状の届け出のシステムではそこまでの対応がなされていないという事です。

ただ、厚労省もこの部分の改善は考えてくれているようで、届け出関係はネット申請できるシステムをすでに稼働してくれているようなニュースは見たことがあります。

要望を提出できる状態でしたので、思うがままの要望を提出しておきました。

さて、今日はこちらのニュースが気になりました。

高齢者が買い物を楽しみながら介護予防につなげる「ショッピングリハビリサービス」が、全国で広がりつつある。

カナロコ

買物は本当に結構いい感じで介護予防・認知症予防になると思っています。

昔勤めていたデイサービスでも、向かいにスーパーがあったのでたまにイベントで買い物をしたりしていましたが、せっかくデイサービスの近所にスーパーがあるから帰りに寄ってほしい等の要望は多くありました。

ただ、デイサービスはその事業目的がその施設内での機能訓練だったりするわけですので、基本的に外出するイベントについては、その外出するイベントに参加する事で、機能訓練の効果が見込める内容である必要があるのと、事前に計画書等にそういう機能訓練を行う事を記載しておく必要があるので旧態依然として”今までやってたから”という理由で、単に利用者さんに喜んでほしいから、という理由だけで外出のレクリエーションを企画していたデイサービスでは、こういう原理原則の話が通じなくて困ったなぁ・・・というのを懐かしく思い出しました。

現在は訪問介護事業で買い物同行等の支援の記録や様子を職員から直接聞く事が多くなってきましたが、久しぶりに買い物を楽しんでもらえている様子などを伝え聞くと、こういう支援も本当に大事だなぁと思います。

ちなみにですが、一部のスーパー店舗では、独自でこういう付き添いのボランティアスタッフを配置している所もあるようなので、こういう事から地域包括ケアが広がっていくのかもしれないなぁ・・・なんて思いながら買い物しました。

全国的にもそういう取り組みは広がりつつあるみたいです。

「自分で歩いて買い物する楽しさを追求した、新しいサービスを広めていきたい」。今月1日にオープンした同デイサービス「リカバリーチョイス」を運営するリカバリータイムズ(同市鶴見区)代表で理学療法士の石田輝樹さんは語る。

カナコロ

記事で紹介されているのは大型商業施設併設の短時間デイサービスの様ですね。
苫小牧市のイオンモールにもイオン内に介護施設が出来るみたいな話をきいた事があるので、介護施設と商業施設のマッチングはどんどん広がっていくのかもしれません。

歩くことを主軸に、筋力や歩行力の維持向上を図るのが狙い。高齢者が何を買うか考えたり、代金を支払ったりすることで脳機能が鍛えられ、認知症予防も期待できるという。

カナコロ

こういう僕らが当たり前に出来ている事やしている事も当然ですが、今までご本人が行ってきた事を、高齢になったとしても認知症になったとしても続けていける事が大事なんだと思いますし、それが出来るように工夫・援助するのが介護職なんだろうと思っています。

用者を自宅まで迎えに行き、トレッサ横浜南棟3階にある同店へ。血圧チェックや体操をした後、介護士同行のもと、1階にある「スーパー三和トレッサ横浜店」で買い物をする。終了後は商品とともに、自宅まで送り届ける。全工程は約2~3時間だ。

カナコロ

短時間でサービスを提供できるデイサービスの強みですね。
長時間のデイサービスだと、時間が長いので様々なプログラムが用意されていたり入浴の支援があったりするのと、昼食の提供などがあるのでなかなか外出しての機能訓練というプログラム自体が挿入しにくいんですよね。

一方で短時間でリハビリ特化を売りにしているデイサービスは、短時間ゆえに強みを活かした戦略をとるしかないので、利用者側もわかりやすいんです。そして、今のご時世の利用者さんは長時間拘束されたくないし、自分でもやりたい事があったりするのであまり長時間でのサービスは好まれない傾向です(もう10年くらい前からそういう傾向はありましたけど)。

経営的な側面からみると、入浴も食事の提供も、材料とマンパワーがかかる割に利益がほぼ出ませんので経営を圧迫している一面もありますから、短時間デイで午前・午後と2段階で徹底的に効率化した運営をした方が経営は安定しそうな気がします。

特に入浴サービスについては介護報酬上も前回の報酬改正で単価が引き下げられ、将来的に自宅等での入浴が出来るようになる機能訓練をする入浴介助なら単価の高い入浴加算がとれますよ、という流れになってますので、そろそろデイサービスでの入浴については、厚労省としてもあまりお勧めしませんよ、もっと機能訓練に特化して介護予防や認知症予防で効果のある実践を進めてくださいね、というメッセージだと思っていますので、来年度の改正ではそのあたりどうなるのか注目ですね。
物価高騰で特に燃料費が高騰していますので、その物価に応じて加算の単価をどう調整してくるかは重要な判断材料になりそうです。

「デイサービスに消極的な高齢者でも、買い物の要素を取り入れることで、意識せず運動と脳の機能を高め、介護予防ができる」と石田代表。家族らに止められ、気軽に外出できない高齢者は少なくない。出かけても、荷物が重くて持ち帰れないといった人たちをサポートしたいという。

カナコロ

デイサービスにはなかなか行きたがらない高齢者は多いです。
最近面白かったケースでは、訪問介護の契約に伺って、ケアマネさんはデイサービスも勧めていたのですがご本人が尻込みしている感じだったんですが、弊社サ責(デイサービスでの勤務経験あり)から見学して実際に体験してみて決めたらいいし、もしデイサービスでお風呂に入れないならヘルパーでお風呂の援助もできるから心配しないで一度見てきたらいいですよ、という提案をして、ご本人もじゃあ一度行ってみる、という事になって、実際は見学してみたら面白かったみたいで無事にデイサービスの利用につながった、という話はあります。

僕らとしては自宅での入浴の実践はしたかった事なんですけど、やはり自宅だけで閉じこもるのは良くないので、デイサービスのような通いの場所にいって、いろんな人と交流できる事はすごく大切なので本当に良かったと思っています。

それと、北海道は特に車が運転できないと買物にも気軽に行けない土地です。

本州の都会だとあまりわからないかもですが、たとえば室蘭市・登別市・白老町の中で最も都会なのは室蘭市です。
その室蘭市でも、電車が来るのは1時間に1~2本です。
バスも同じような感じです。
そして冬場は積雪や路面凍結があるので長距離の歩行は高齢者にはリスクが高すぎますし、雪がなくとも冬場の雪かきや積雪・凍結のせいで道路はガタガタですので段差ばかりの状態になっている道路が多いです。

気軽に外出できない方々にとって、こういうサービスが広がるとありがたいんだろうなぁと思いながら記事を読みました。


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