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八ヶ岳山麓の小さなスーパーに全国からお客が殺到する理由・・・という記事の紹介です。

先日、こちらの記事で春風さんからコメントを頂き、そこで田舎のスーパーでの経営改善の取り組みで”ひまわり市場”さんの実践のニュースを教えて頂きましたので調べてみました。

春風さん、いろいろ気になるニュース等を紹介されています。

八ヶ岳高原の一角に、とてつもない集客力を誇る小さなスーパーがある。その名は「ひまわり市場」。1店舗しかないにも関わらず、そのユニークな運営手法と品揃えが注目を浴び、全国区のTV番組でも頻繁に取り上げられるほどの人気を誇るローカルスーパーだ。

DIAMOND Chain Store

もしかして、オモウマい店で紹介されていたメンチカツで有名なスーパーじゃないかと思いました。テレビでもマイクパフォーマンスは凄くて、従業員一人一人の個性やエピソードを紹介したりして購買意欲を高めていたような印象でした。

昨年は全国放送のある情報番組の企画「ご当地スーパーマーケット頂上決定戦」で優勝を果たしたこともあり、ここをめざして日本全国からお客が押し寄せている。

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テレビやメディアの影響は本当にすごいですよね。
ただ、実績やあっという取り組みがないと取り上げられもしませんし、ご当地スーパーマーケット頂上決定戦なんていう番組で優勝するくらいですから、話題になって当然という感じですね。

”海無し県”である山梨県にありながら、全国各地の産地から取り寄せた新鮮な魚介類が並び、さらにそれをネタにした寿司も豊富に取り揃える。ひまわり市場の那波秀和社長によると、「『デパートの食品売場でもここまでおいしい魚は手に入らない』と言って東京から魚を買いにいらっしゃる方もいる」ほどだという。

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海がないからこそ最高の海産物を取り扱うというのは凄くいい戦略だと思いました。
山梨県と東京がどのくらいの距離感なのかちょっとわかりませんが、東京という大都会から山梨まで足を運ぶのは相当なもんだと思います。
(大阪と名古屋くらい?)

また酒類売場では、山梨県を代表する「甲州ワイン」のラインアップが豊富だ。酒類担当バイヤーが一軒一軒、醸造家を訪ね歩き、量販店には卸していないような隠れたワインも販売する。こうしたひまわり市場ならではの品揃えを求め、全国からお客が押し寄せているのだ。

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そこでしか買えないモノがあるというのも強みですよね。
他にない強みがあるのはウリになりますもんね。

「中トロだけじゃないんだ! 心も一緒に巻くんだ! 当店の寿司コーナー、機械が握るシャリ玉は使わず、すべて手づくりでございます! 」

「若かりし頃は“三鷹の尾崎豊”といわれ、社会そして上司、世間なんにでも噛み付いた男が今や心を入れ替え、ひまわり市場の誇る職人としてこの八ヶ岳で腕を振るっております」

「誰よりも闘志で寿司を握る、そんな握り姿にしびれる野郎が続出。付いた名前はひまわり市場の矢沢永吉。そんな男の握り寿司が登場中です」

店内のスピーカーを通して響き渡るのは、那波社長自らが売場を歩き回りながら繰り出す渾身の”マイクパフォーマンス”だ。

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これこれ、これをテレビで見たときはびっくりしました。
作っている人や従業員の人となりが伝われば、親近感もわきますし、顔が見えるような関係というのはとてもいいですよね。
リピートしたくなると思いますし、何より一つ一つの商品にこだわりがあって、大切に販売しているんだなぁ・・・というのが伝わってきて、商品やお店に対して信頼感が増しますよね。

那波社長がこのマイクパフォーマンスをはじめたのは、店内放送ならどこの売場にいても聞くことができ、より多くのお客に商品の価値を伝えられると考えたからだ。商品そのものだけでなく従業員の紹介までするのは、お客にキャラクターを伝えて親近感を持ってもらうため。「従業員の人となりまで伝えることで、安心して商品を買っていただきたい」と那波社長は言う。このマイクパフォーマンスを楽しみに来店するお客も多く、那波社長が休みのために実施されなかった際には、「せっかく県外から来たのに…」と肩を落とすお客もいるという。

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本当に良いものを作っているから売りたい、お客様に満足してもらえる自信があるから声を大にして紹介できるし、従業員にも自信があるから紹介できる。凄いですよほんとに。

しかし、僕もたとえばひまわり市場さんに買い物に行ったとして、社長がいなくてマイクパフォーマンスが聞けないとがっかりしちゃうと思います。

売場の各所にあるPOPも強烈だ。たとえば果物売場の「はっさく」には、「甘い柑橘が人気…なんてどこ吹く風 この堂々たる酸味と苦味はどこにも負けない!!」との文字が踊り、ひな祭りの催事売場では「娘の成長を願う親の気持ちより尊いものはない。」と思いを込める。

こうしたユニークなPOPのほとんどは那波社長が考案したものだ。「ウソを書かないこと」「ネガティブな表現は絶対に使わないこと」という2つのルールを設け、商品の価値を端的かつ情熱的に、それでいて思わずクスリと笑ってしまうような表現を盛り込むことで、お客の注目を集めているのだ。

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このはっさく、食べてみたいと本当に思いました。

嘘を書かない、ネガティブを発信しない、これは本当に重要な視点だと思います。
こういう商品紹介が書かれているだけで買ってみたくなりますよね。

よく考えたら簡単に出来そうなアイデアですが、多くのスーパーでここまで商品紹介にこだわってないのを考えると、やはり他でやってない所をしっかり強化してアピールする、というのは重要な経営戦略だと思いました。

那波社長は、「『POPがおもしろいから売上が上がる』と紹介されたこともあったが、そんなことはない。大事なのはおもしろさを追求することではなく、そのPOPの文言に恥じない商品を仕入れること」と話す。商品の品質や価値に絶対の自信があるからこそ、遊び心あふれるPOPをつくれるというわけだ。

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品質の高い商品を仕入れる、その商品に自信がある。
だから紹介のPOPが書ける、という事ですよね。
日ごろの自分たちの仕事の一つ一つに自信が持てるからこそできる事だと思います。

業態を超えたボーダレスな競争が日本各地で激化するなか、淘汰を余儀なくされるローカルスーパーは少なくない。そんななか、ひまわり市場のような「わざわざ行く理由」を生み出す店づくりの手法は、あらゆる小売チェーンに大きなヒントを与えてくれるはずだ。

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ひまわり市場さんは、非常に大きな経営難から立ち直ったという事ですので、やはり販売する、お客様に届ける商品の質をしっかり確保した上で、ちゃんとお客様に届けていく。
他のスーパーがやってない事をやって、それが評価される。
そういう好循環が経営改善に繋がっているんだと思いました。

こういう事って、介護業界でも同じだと思います。
デイサービスなら、行きたくなるデイサービスづくりが必要ですし、介護サービス全般で、介護職が自信をもって提供できるサービスの質の向上が必要だと思います。

選ばれる介護事業所、選ばれる介護職、そういう時代になっていくのだろうと思いながら、どこまで何ができるか頑張らないと本当に生き残れないな・・・なんて思いながら記事を書きました。


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