無理はしないが基準は決めておく。

もっと成長してほしい部下に伝える言葉があります。

『自分の基準を低いところに合わせるなよ。』

介護の現場は、どうしても利用者さんのために仕事ができたりチーム全体を俯瞰して全体の動きに合わせて動ける職員に負担が集中します。

これについては、どこの職場でも同じだったので、どこにでもある問題なのかなぁと思いますが、それで腐ってしまう職員が多かったのも事実でした。

仕事は自分のためにするものだと思っているので、手を抜こうがサボろうが、そういう経験は自分自身を貶める行為だと思っていますので、周りの職員に流されてしまって平均レベルになってしまう事が勿体ないので、そうなりそうな雰囲気を感じた時に伝えるようにしています。

これは常に頑張れとか成長しろとか上を目指せとかそういう事ではなくて、たまには頑張れない日があっても、元の自分に戻れる基準をしっかり持っておいてほしいということなんです。

そういう自分の中のボーダーラインというか、これ以上は譲れないレベルが自分の中にあれば、うまくいかなかったり周りに流されてしまった時や、頑張れない時に、戻る場所がはっきりするというか、うっかり気が緩む事が多い僕自身がやってる工夫なんですけど、そういう一線を引いておけば、『あ、今日は頑張れなかったなぁ』とか『これじゃだめだ』とか分かるというか振り返れるというか、そんな感じで、うまく言えませんが、そういう基準がないと知らないうちにズルズル流されて本来やりたい事が出来なくなる怖さがあるので、自分なりの工夫を伝えているつもりです。

もっと言えば、周りに合わせてレベルを下げたり調整するって言う事は、利用者さんよりも周り(職員)を見ているという事なので、常に自分を見ていてほしい、という事なんです。

こういう助言ができる職員さんは、ある程度の目線がある人なので、なんとなく伝わってるみたいで、ほとんどの人が周囲に惑わされなくなって自分のために努力できるようになっていった感じです。

常に頑張り続ける事は無理だし、どちらかといえば肩の力が抜けていた方がいい仕事もできるので、そういう感覚を軸にして、自分の事は自分で評価する。

どこを目指して今どこにいるのかを、なんとなく把握してた方がどんな仕事をするにしても良い事なんではないかと思っています。

そういう事がわかっていれば、どんなに時間がかかっても必ず目指したところに辿り着けると思います。

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