農協の出資って、株みたいで、でも別物

全国に数百ある農協は、それぞれ管轄する住所のエリアがある。

日本全国、どこでも必ず、その住所の管轄農協がある。

その住所に住んでいる人、またはその住所地で働いている人は、そこの農協に出資をすることで、正組合員(農業経営者)か准組合員(非農業者)になれる。

まあ、暴力団関係者はダメとか、細かい規則はあるけれど、地元の農協に1口1,000円を出資すれば、その農協の出資組合員になれる。

出資組合員になると、ポイントや配当のメリットを受けられたり、ローンを借りられる。

1口1,000円で、配当が1%以上つく農協もあったりする。

今日、もう出資して准組合員さんになって頂いている栗木松徳さんから、

「農協の出資の配当って貯金より100倍良いからさ、今の10口10,000円を1,000口で100万円に増やしたいんだ」

と、言われた。

口数を増やすことを増口(ぞうぐち)って言う。

増口は、できなくはない。ただ、今は相続に絡んだ時くらいしか受けていない。

「あー、みなさんそのようにお話しいただくんですが、農協が株式会社なら、たくさん買っていただいて問題ないんですが、農協は協同組合なんで、皆さん、10口1万円で出資していただいている方が大半なんです。」

「そうなのか?裏の畠野さんは50口くらいやってるって言ってたぜ?」

なるほど、と内心思った。唐突にそんな話が出た疑問が解消された。

「畠野さんのように、うちの農協がむかーし単協の多呂精農協だったころに役員だったりされた方の場合は、その時の農協の規約で出資ができました。それを今の世代の人が相続して引き継いできている場合だけ、出資額が大きい方がいらっしゃるんです。栗木さんが、これから大規模農業を始められて、農協の役をたくさんやっていただけるのであれば!僕もぜひ、上に掛け合って・・・・」

「いやいや、それじゃあいいよ(笑)」

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