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考察:UXライティングは誰のためか

UXライティングについて、覚え書きを書いていきます。

Windowsに「My Computer」のアイコンがあった時代を覚えていますか? あなたのコンピュータ上にある、すべてのアプリケーション、ファイルやその他のデジタルコンテンツを詰め込んである、小さなアイコンのことです。
後のバージョンのWindowsでは、Microsoftはこのアイコン名を「Computer」へと変更、さらには「This PC」へと変更しました。その理由は何だったのでしょうか? 「my」が何を指すのか曖昧だからでしょうか? どこか矛盾しているからでしょうか? それとも必要なかったからなのでしょうか?
このアイコン名の変更は、私に大きな疑問を抱かせました。なぜこのような製品は時として、「私のもの(my〜)」や「あなたのもの(your〜)」という言い方をするのでしょうか?
様々なアプリを見ていくと、UI上であなたの所有かどうかを表す基準は存在しないことがわかります。「my」と謳ってるものあれば、「your」と謳っているものもあります。
もし、あなたがUIをデザインしているとして、これらの言葉がユーザー視点と製品視点のどちら側で使われているものなのかを重要視することはありますか? そこには微妙な違いがあり、ユーザーがその製品を使用しているときに、どのように感じて欲しいかによって変わってきます。(誰のためのUI? Dropboxのデザイナーが語るUXライティング より引用。以後同様)

なるほど。
確かに、「my computer」からの「This PC」への遷移は、なんだか制作側の意図が感じられそう。

UIで「my」を使用することで、その製品がユーザーの拡張であること、ユーザーの一部として存在していることを意味しています。まるでその製品がユーザーの代わりに名前をつけられているようです。「My」という言葉は個人的な印象を受けますし、ユーザーがカスタマイズできて、コントロールができるように感じられます。
その観点から、プライベートなもの、個人的なもの、所有権を強調したいときに「my」を使うことの方がより適しています。それが「My Computer」が数年前までずっと採用され続けた理由といえるかもしれません。当時はコンピュータは常にほぼ一人の人しか使用しませんでした。人々は通常、ファイルを共有したりすることはなく、すべてのものは一つの小さなアイコンの中に安全に収められていたのです。
UI上で「your」という言葉を使うことで、製品はあなたと会話していることを表現しています。まるで製品がパーソナルアシスタントであるかのように「音楽はこちらですよ。注文はこちらからですよ」と、あなたの行動を補助してくれるのです。
そういった観点から、「your」は製品に対話感覚を持たせたいときに適しています。タスクを通じて、あなたに常に寄り添っているのです。支払いスケジュールの調整や、納税申告書の記入だろうと、多くの製品はそれらのタスクをより早く、スマートに、そしてより簡単にこなせるよう手助けをしています。
今日(こんにち)では、コンピューターとアプリケーションでさえ、パーソナルアシスタントとしての役割さえ担っています。SiriやAlexa、Cortanaなどのことです。彼らはメモを取るのを手伝ってくれたり、牛乳を買うのを思い出させたり、メールを読み上げてくれるのです。

my=ユーザーの拡張、一部、個人的な印象
your=製品がユーザーと会話している、アシストするような感じ

細かいですが、たった1単語の違いがユーザーに抱かせる印象が異なりますね。体感的に「your」が多そうですし、増えてきそうです。

日本のユーザーは「your」の方が助かるのではと思います。

「we」「our」「us」を使うことで、我々は実際に、製品の背後にいる第三者の人々を参加させています。心を持たない機械ではなく、そこには仕事をしているリアルな人間がいることを示唆しています。
一方で、あなたの製品がGoogleの検索エンジンのような自動化ツールであれば、 「we」では誤解が生じるかもしれません。なぜなら、あなたの検索を処理する人間はいないからです。実際、GoogleのUIのガイドラインは、UIにおける多くのことで「we」を使用しないことを推奨しています。

なるほど。

なるべく人間っぽさを出した方がいいが、違っていた方がいい場合もある。

人工AIだと前者、完全な機械だと後者が心地よいのではと思います。




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