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Unな生き方

ブレない芯をもつことが
すべてのセオリーのように教えられ 
自分軸がないわたしには
グランドキャニオンくらいの難題だ

はっきり物を言うことが
英雄への近道だと感じるけれど
かりにも誰かを傷つけてまで
生きている価値が解らない

ああ 曖昧なわたしは
雲の上に眠る幻を願う
みんな言葉で片付けちゃうし
時計が進むことすら怖がらないなんて
絶対に真似できないな

これだけ言葉で遊んでも
ときおり言葉が醜くなって 
ヘイワやキズナという正義さえ
使ってほしくはないのさ 

だから 曖昧なわたしは
揺蕩うようなカラダとココロを
武器にして 恥さえ捨てて
器を溢れる水のように
なんでも成ってやるのだ

ひらがなも カタカナも
漢字も 外国語も無いのさ
男と女 人間と機械
海と空の境界線すら越えてみたい

さあ 仲間とともに

模糊もこっと 凸凹っと
トコトコっと歩こうよ
ひらひらっと ふらふらっと
ゆらゆらっと 飛ぼうよ

カラカラなら トクトクって
ゴクゴクって飲みましょ
ペコペコっと グウグウっと
お腹が空いたら
モグモグっと アハハっと
あなたと食べましょ

ヘラヘラっとした ボケボケっとした
お金持ちがいたのなら
バシバシと ビシビシと
弛んだ瞼をはたいて
クルクルっと カツカツっと
一緒に躍りましょ

曖昧さこそ わたしの核だから
不確定なら 伸びしろは増やせるから
茫漠のまま あなたを探しに行くから
不安定でも 帰ってくるのを待ってるから

さあ 仲間とともに
正解のない言葉を歌おう
手垢のついた綺麗事をのたまうよりは
否定の接頭語を駆使するくらいの
Un な生き方をしてみよう


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