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Photo by
acogale
空想系デジャヴュ
幾万と歩いた小径の先に
新しい発見があればいい
頭の中は妄想の鱗雲
角を曲がればあの子がひょこり
なんて有り得ない現象を
あって欲しいと願っている
むかし愛した人でさえ
いまも変わらずに愛しているよ
あの時の愛情といまの愛情を
天秤に量ることができないまま
風に漂う金木犀 ふわふわり
あんなに憎んだけれど
あんなに苦しんだけれど
鼓動はいまも絶えないね
ほんとう冴えないね
まあいいや 今夜は星が綺麗だし
幸せひとつ買って帰ろうか
変わらないものを探すのは辞めて
忘れないものを抱きしめている
空想系デジャヴュ
熱い空気と出逢う
言葉が弾ける
心が光る
眠る物語を呼び覚ます
雨の打つ小径を歩いていた
悲しみを辿ればキリがないから
濡れた瞳だけは輝いていたかった
むかし愛した言葉さえ
いまも変わらず愛しているよ
あの時の感性といまの感性を
天秤に量ることができないまま
風に漂う金木犀 ふわふわり
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