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【ミニ旅】一乗谷に行ってきました

今週8月14日(水)、石川県に暮らす私は、生まれて初めて福井県の一乗谷に行ってきました。
いやいや、正直にいうと、きちんと計画を立てて旅行をするのも、自分の運転で県境を越えるのも、生まれて初めてだったのです。

だからカーナビが「福井県に入りました」と告げたとき、「よっしゃあー!」と喝采を(心の中で)叫んだものでした。
旅行好きの方には信じられないと思いますが、育った家庭が貧乏で、おまけに自分の根が出無精だと「おとなりの福井県すら外国」に思えてくる(福井にお住まいの方ごめんなさい!)から困ったものです。実際、古くは加賀と越前は国境(くにざかい)を超えたところにあったし…って、これはただの言い訳ですね。

去年の6月に七尾市へ行ったりもしましたが、そのときは電車で、計画らしい計画も立てず好きなアニメ作品の舞台を中心に巡っていました。
だから今年は! ちゃんと計画して旅行しよう! と意気込んでおったわけです。

その結果…….。

わずか一日で「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」→「一乗谷レストラント」→「永平寺」→「福井県立歴史博物館」の4本コースという、経験値ほぼゼロの身の程を弁えないスペシャルプランが出来上がりました(笑) 日帰り旅行ならすっごい理想的な旅ですが、冷静に考えると大変。

案の定、往路で道を間違えるわ(計2時間半のドライブ!)、スマホの充電が少なくなるわ(スマホの地図をナビに使うので死活問題)で、結局、一乗谷エリアのみ集中して楽しむことにしました。旅にも慣れが要るのだなと痛感した次第です。

さてさて、個人的な反省はこの辺にして、旅そのものはとても楽しいものになりました。さっそく振り返りたいと思います。

こちらが「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」です。

ロゴマークでもある三角屋根の建物が特徴的

朝倉氏五代の本拠地であった一乗谷。このエリアに入ってすぐ、その切り立った山谷の景観に圧倒されました。「ここなら城を造りたくなる!」と、思わずはしゃぎまくり(笑) ちなみに、日本人が「お城」と聞いて想像する壮麗なイメージ(「魅せる城」)はおよそ織田信長より以降のこと。中世の城は何よりも第一に「戦う城」「守る城」なので、地の利を活かした防備重視の城が造られたのです。

視界の左右に峰が迫る

しかし、前述したように往路で道を間違えたため、すでに時刻は午前11時。ランチの予約まで30分ほどしかなく、先に腹ごしらえすることにしました。警備員の男性に道を尋ね、下城戸(しもきど)方面へ移動した先にあったのが「一乗谷レストラント」です。

一乗谷レストラントのテラス

店内は涼しく、山に囲まれた環境でリラックスできました。
こちらの「越前おろしそば」、麺のコシがしっかりして美味しかったです。

唐辛子のアクセントもアリでした

つづいて、「ミニぱふぇセット」! パフェなんて久しぶりでしたから嬉しかったです。コーンフレークの上にソフトクリームが乗っかっていて、ソースは「チョコ・白桃・いちご」から選べます。今回は白桃。サービスでつけてくださったコーヒーも飲みやすかったです。

陶器製コーヒーカップの手触りも良し

次回に来るときは、ぜひ和パフェセットの「義景の時間ひととき」をオーダーしようと思います。義景の霊がそう告げている気がしました。

さて、お腹が満たされたところで、博物館にリターンです。
さすがに内部の写真は撮影できなかったのですが、想像以上の規模で大変な刺激を受けました。

朝倉氏については詳しくないので、見たままの感想となってしまいますが、全体を通じて「復元・保存・体験」を大事にしている博物館だと感じました。

一階フロアで考古学の発掘道具を触れたのがまず驚き(真弧まこやキャリパーの使い方なんて、私はつい先月仕事の関係でようやく知ったばかり)で、クイズ形式で商職人や町民のくらしを学べるしくみに出会いました。さらに、区画を別にした「石敷遺構」も感動。人の手で石を敷き詰めた川湊(その目的は諸説あるらしい)を、採光や温湿度管理に注意して保存・公開しており、その見応えは大でした。

常設展では、まさかの「金隠し」の出土遺物を発見! 戦国時代のトイレですね。藍染の大樽や鉄砲玉、土器など職人の息遣いを感じる出土遺物や、城下町のジオラマも非常に精巧でした。

そして2階の特別展。「北陸新幹線福井・敦賀開業記念特別展Ⅲ 戦国大名朝倉氏 武威の煌めき 「蹴鞠と庭が語る戦国」」と題して、蹴鞠の技術を伝えた飛鳥井氏と朝倉氏との深い関係を学べました。

周辺の遺跡もふくめると、とても広い! さすがに遺跡までは巡りきれなかったので、これは「また次回」のお楽しみにいたします。

いろいろ個人的な反省もありましたが、ミニ旅行にしてはかなり充実した、安全な旅になりました。道中でお世話になった皆さんにお礼を申し上げて、本稿を終わりたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

小清水志織


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