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"メルヘン課長とノンケ後輩くん"…と私

この漫画メルヘン課長とノンケ後輩くん
中学生の頃に自分は男の人が好きだと気づいたメルヘン(ゲイ)課長と、言葉や行動に愛が溢れてるけど無表情なクールなノンケ(=同性愛者からみた異性愛者)後輩くん、そんな2人が恋をしてお付き合いするというお話し。


ただの恋愛漫画やBLと思われてしまうかもしれませんが、当事者の心情をとても丁寧に描いていて、最後の方は自分の状況と重ねたせいか泣きながら読んでました。とてもいい漫画です。


私はメルヘン課長と似たような感じで、生まれた時から自分はトランスジェンダーだと気付いてました。初恋は女の人で何人か女性を好きになりましたが、今を思うとそんな女性になりたいという憧れから好きになってたんだと思います。

そして男性を初めて好きになったのは20歳くらいの時です。お相手さんはその時働いてたバイト先のノンケくんでした。ほんとどうしたらいいのかわからず、何も出来ないまま終わってしまいました。

年月を重ねて、またあるノンケくんを好きになりました。その時思ったです。好きになるのに性別は関係ない‼︎だから好きにさせたもの勝ちだ‼︎と。相手には私のセクシャリティーについては彼なりに理解してくれていて。それでも私と仲良くしたいと言ってくれて、その時から私は真剣に好きなんだと実感しました。だけど、自分から好きだとはどうしても言えませんでした。でも、バレバレな感じな行動はしてます笑

どうしても自分から言えなかったのは、ノンケくんをこっちの世界に引きずりこんでもいいものなのかと考えてしまったからです。私は付き合うからには将来のことまで考えてしまいます。私と付き合うことは子どもを持つことは出来なくなります。そして、家族や周りの人から理解を得ることが出来ず絶好や絶縁されてしまうかもしれないからです。そんなことをして彼の普段の生活を不幸せにしてしまうかもと考えるととてもじゃないけど言えないです。

生まれた時からゲイ、或いは途中から自らゲイと気づくのは同じかもしれませんが、私と知り合ってゲイになるとでは違うというか、自分に責任が発生してしまう気がします。
なので私は凄い悩みました。そしてそれ以上に彼も物凄く悩んだと思います。それに気づいた時に、私は彼のことを真剣に今まで以上に好きになりましたし、大切にしたいと思いました。


好きや愛してるに性別も年齢も関係ないと私は思ってます。世の中全ての人がそう思える世界だったらいいのになと思います。
それでもこういう本に出会う人がいて、こんな苦しみを持ってる人たちがいるんだと知ることが出来たらそれだけでまた一つ愛が増えるような気がします。そんな素敵な漫画です。

性同一性障害で苦しんでいる方、周りにいる方、そんな人たちに少しでも届いたらと思っています いつも読んでいただいてありがとうございます。