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ストックイラストの単価の考え方

多くの地球人がストックイラストは単価が低い。割に合わない。と思っています。
なぜなら1回の販売単価が数十円~数千円だからです。サイトによっては稀に万単位で出ることもありますが年に数回あるかないかでしょう。

でも、そこの地球人さん。ちょっと待ってください。
それはストックイラストの単価の捉え方ではありません。
ストックイラストは売り切りではないのです。サイトが存続する限り何度でも売れるのです。それも月単位などの短いスパンで見るのではなく、数年~十年単位で見てみてください。

もちろん全部が全部、時間の経過とともに同じように売れるわけではありません。
ちょっと実際の私の記録から見てみましょう。


こちら私の中ではよく売れている部類のイラスト。

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登録日を調べると「2019年4月15日」となっています。約2年ですね。

これがadobe stockでは947回の販売。

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adobe stockでは13ヶ月未満までしか集計できないので2回に分けて集計してみます。

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小さくて申し訳ないですが最初の1年では¥65,025

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次の1年では¥54,209の収入があります。
2年間を足すと¥119,234になります。

これ、私の登録サイト6社のうちの1社だけの収入です。

もう1社PIXTAでのこのイラストで得た収入を見てみましょう。

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PIXTAではイラスト毎の収入額を算出する機能がないので、経験則からのおおよそになってしまいますが私の場合PIXTAの単品1回の収入単価が約600円くらいになるでしょうか。(かなり適当ですが..)39回販売されているので¥23,400

定額制の1回の収入単価が約50円くらいで¥8,850
単品と定額の合計が¥32,250になります。


そして、この他に私の場合4社あります。shutter stockは売上の公開は規約違反になるので書けませんがPIXTAより多いです。残り3社はPIXTAより少ないです。
1点のイラストが2社の合計だけでも2年で¥151,484になります。全社では20万を超えていると思います。
そして今後も増え続ける。これがストックのイラスト1点の単価です。


これだと売れてるイラストだけ見せて煽ってるみたいですよね...汗


もちろん先に述べた通り「全部が全部、時間の経過とともに同じように売れる」わけではありません。

ですが、ここまで売れ行きがよくなくても、長い目で見たらどうでしょう。


では、よく見る王道のイラストで古いものを実際に見てみましょう。
おそらくPIXTAよりadobe stockのほうが金額が多いですが、古すぎて1年づつしか集計が出ないadobeは面倒なのでPIXTAだけで勘弁してください。

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上のようなイラスト。よく見ますね、人物描きのストックイラストレーターは多くの人が描いているんじゃないでしょうか。

調べたら、こちらのイラストは2012年3月9日に登録したようです。9年以上前のイラストですね。


販売記録はこのような感じです。

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上と同じ計算でいくと単品が¥60,000。定額が¥2,050で、、(古いイラストなのでJPGしか販売しておらず定額制がはじまるずっと前のイラストなので単品が多くなっています)
合計額が¥62,050になります。
おそらくadobeとshutterは同等以上の収入になっているので6社全社で20万以上になると思います。


4倍以上の年月を要しますが、現時点では売れ筋のイラストと同様のイラスト単価になっています。
ストックイラストに取り組むうえで如何に長い目で見ることが必要かわかると思います。


たーだーしーーー!

こんなイラストばかりではなく何年たってもほとんど売れないイラストも多く存在します!!

クオリティ、ニーズ、競合など需要と供給をよく考えて制作してください。
でないとイラストに資産価値を付与できません。気をつけてください。

ただ、私はイラスト一枚を数十円や数百円、数千円で描いてるわけじゃないよ。というのを地球のみんなに伝えたかったです。


大事なのでもう一度言います!
全部が全部売れるイラストではありません。色々登録してみて、売れるイラスト、売れないイラストを研究してみてください。
ニーズを知るのも勉強になるし楽しいですよ!


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