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イラストレーターの作家ベースと商業ベース


どうも~ズンビッパ!トラノスケです。
いや~、鬼滅の刃最新話えらいことになってますねー!先々週くらいにどっかで見たことある漫画になっちゃったな。。と思いましたが、また面白くなってきました!

...鬼滅の刃については以上です。


今回は以前ツイッターのほうで、、
作家性を売りにしてる自分の絵を売りたい人とお客様さんの要望を形にする商業イラストレーターの市場は結構異なる。別々の絵で両方やる達人もいるけど、駆け出しの人の多くは前者っぽいのに後者の市場で営業しようとするから苦戦してるように見える。
と、下手くそな日本語でつぶやいたのですがコレについて掘り下げて話をしていこうと思います。

まずイラストレーターと言っても色々いますよね。もっと細分化した呼称が欲しいくらいですが、ここでは作家ベースと商業ベースのイラストレーターについて考えていこうと思います。


【作家ベース】

作家性や個性を活かしてファンを獲得し販売につなげる。

・希少性が高いため高単価。
・メインビジュアルの仕事が多い。
・ブランディングがし易い。
・描くものの自由度が高い。
・売れると有名になれる。
・突出した個性や表現力や技術力が必要。
・安定しづらい。
・有名になるまでの道のりが遠い。
・流行りがあるため継続や維持が難しい。
などなど

【商業ベース】

クライアントの要望に付随したイラストを描いて報酬を得る。

・仕事の数が多い。
・要望に沿えばクオリティに突出する必要がない。
・収入が安定し易い。
・仕事さえあれば特に有名になる必要がない。
・駆け出しでもお金にし易い。
・描くものの自由度が低い。
・カットの仕事が多いので単価が低くなりがち。
・イラスト技術以外の部分の能力が重要。
・市場も大きいが競合も多い。
などなど


大体こんな感じでしょうか。
長々とメリットやデメリットなどの説明を書いたのでわかりずらいかもしれませんが、簡単に言うと作家ベースが「ブランド専門店」、商業ベースが「オーダーメイド専門店」といったところです。
こう考えるとわかりやすいですね。我ながらわかりやすく例えられたと思います。笑

例えば、ヴィトンがオーダーメイド専門店の市場で勝負しようとしても困難でしょうし、逆にオーダーメイド専門店がヴィトンの市場でブランド勝負をしかけても難しいでしょう。


ここからが本題です。
ツイート内容の、、
「作家性を売りにしてる自分の絵を売りたい人とお客様さんの要望を形にする商業イラストレーターの市場は結構異なる。別々の絵で両方やる達人もいるけど、駆け出しの人の多くは前者っぽいのに後者の市場で営業しようとするから苦戦してるように見える。

上の黒字の部分についてですが、ツイッター上で見てると多くの人がイラストの作家性で「いいね」や「RT」や「フォロワー(ファン)」を増やそうとしてるのに営業先が商業ベースに向いているように見えたからです。

経験上、商業ベースのお仕事のイラストでそこまで「いいね」が付いたり「バズったり」ってあまりないと思います。
見せ方の上手い人がモックアップで素敵に着飾って「いいね」が付いてたりするのは見たりしますけど、イラスト単体の個性や作家性は弱いので特に期待できません。
商業ベースのイラストレーターさんってフォロワーが少なくても、有名じゃなくても生活できるくらい稼いでる人って沢山います。
そりゃ、有名だったり拡散力があったらあったでチャンスは増えるので越したことはないですが、ツイッターなどで有名になるより実際に仕事を獲ってきてしまったほうが早いからです。


ここでツイートにリプをいただいた高田ゲンキさんの発言ですが、、

逆も然りなのですが、逆のようで言いたい事は同じようなことだと思います。
おそらく「駆け出しで技術も作家性も足りていない人達がツイッター上で作家性をかざして有名になろうとしている」ということではないかと推測します。
上のメリットとデメリットで説明しましたが、最初は比較的収入を得やすいのが商業ベースです。
なのでゲンキさんは「そのイラストはそっち(作家ベース)じゃなくて、こっち(商業ベース)から始めたほうがいいよ」と仰りたいのだと思います。

私の場合は「そっち(作家ベース)に進みたいなら進めばいいと思うけど、こっち(商業ベース)とは市場が異なるからこっちで同じようにしても難しいよ」ということです。


正直、私は作家性を売りにしているイラストレーターではないので作家ベースの稼ぎ方は詳しくありません。
お客さんの要望を形にするのではなく、自分で描いた絵を売るという方法は壁画などのアート系や個展やイベントで絵やグッズを販売するくらいしか今は思いつきません。
すべて商業ベースのイラストレーターの目線で文章を書いています。
ただ、この二つの市場はほぼ別々のものであることは間違いないのでブレないで方向性を定めることをおすすめします。

もし、心当たりがあって結果が出ていない人はつまりそういうことだと思います。






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