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ポテトサラダ②

敬意を込めて、一文字も略すことなく呼ぶと決めている。ポテトサラダだ。ポテサラなんて駄目だ。ポテ、なんて、なんか間抜けだ。サラ、も全然良くない。これは私の小さなこだわりである。

ポテトサラダの話の続き。飲食店に入ったら必ず探して注文して、ごく自然に(自分はそう思っている)撮影する、という行為を続けているのだが、本当にそれぞれの店のこだわりや創意工夫が光る料理だなぁと毎度思う。

直球で王道のにんじんきゅうりハム(時々ゆでたまご)、というところに敢えてその店らしさを出す名店もあれば、味付けだけでなく、具材やその組み合わせ、盛り方や提供方法にまで、「色」の出し方は無限にある。

忘れられないポテトサラダをいくつか紹介できたら、と思うのだが、最初に紹介するに相応しい、私が集めようと思ったきっかけになったのが、渋谷のとある小さな居酒屋で食べたポテトサラダ。

細く刻まれたたくあんとカレー粉が練り込まれ、上にはさらに刻みたくあんを一握り乗せ、おろしたチーズをかけた一品で、居酒屋のポテトサラダ慣れした方ならよくご存じの組み合わせかもしれないが、初めてこの組み合わせを食べたときの衝撃たるや、、すごい。カレーと、らっきょうじゃなくて、たくあんだなんて。すごい。普段なら一緒になる機会の少ない具材たちの出会いを難なく実現させるのも、マッシュポテトの懐の深さだと思う。

これからも付いていきます。つづく。

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