仲山進也さん『組織にいながら、自由に働く』が刺さりすぎる②

前回の①に続き、今日は②です。


今日は「減」のステージで刺さったことについて書きます。「減」のステージでは、強みを徹底的に磨くためにこれまで常識とされてきた仕事のやり方を捨てていきます。常識とされる仕事のやり方とは、例えば社内の評価です。このステージで特に刺さったのは、この箇所です。



組織の中で自由に働くヒントとしては、まず会社のKPI(※Key Performance Indicator:目標達成度の指標)になっていないことをやるのがオススメです。(中略)ただ、KPIになっていないことをやっているとほぼ確実に「あの人、何遊んでるの?」とは言われます(笑)。とは言え、「顧客接触時間を増やす活動」のような「緊急ではないが重要なこと」であれば、たいていのことは怒られません。そこでのコミュニケーションが「会社の理念や行動規範を体現する活動」であればなおよし、です。放っておいてもらいやすくなります。


これもまんま、私の今の状況です。レポートとダッシュボードづくりは、KPIになっていないことです。「あの人、何遊んでるの?」とは言われませんが、「あいつのやってることはよぉわからん」とは思われています。でも、「顧客接触時間を増やす活動」であり、「緊急ではないが重要なこと」であり、「会社の理念や行動規範を体現する活動」です。


ここでひとつ、自分なりの考えを説明します。私にとっての顧客は、勤め先の製品を買ってくれる人だけではありません。私に事務処理を依頼してくる社内の人も、顧客だと考えています。この考え方は、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』の主人公、川島みなみが、自分にとっての顧客を、部員やその保護者、学校や高野連に置き換えたことから着想を得ています。


私がレポートやダッシュボードを作ることで、私はアシスタントについている営業さんの仕事を楽にする動きがとれます。その分、営業さんは「顧客接触時間を増やす」ことができます。なので、レポート・ダッシュボードづくりは、「緊急ではないが重要なこと」です。そして、このように業務を効率化し、元一般職も自ら提案・実行し、成果を出すことは「会社の理念や行動規範を体現する活動」なのです。


それもこれも全部後付けで、意識してやったことではありません。たまたま、「なんかレポートっていうのが便利らしい」と知り、作ったものをChatterにあげたらバズって、「ダッシュボードっていうのもあるんだよ」と教えてもらいました。でも、こうして自由な働き方を実践されている方の本を読みながら、自分の体験と照らし合わせて考えらるのは自信になります。私の場合は、自由な働き方をしたいというより、自分が好んで取り組めることで成果を出したい、という思いですが。


とりあえず、「減」までは実践できていると実感できました。次回は「乗」のステージについて書きます。ここからが、きっとまだ自分が実践できていない部分なんだろうなぁ…。

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