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#06 「復職者」

「会社内でこんな人がいたら」第6弾!!

今回はメンタル疾患復職者です。

メンタルで休んでしまったらもう出世は望めない。
そんな「終わった人」のイメージが浮かんでくると思います。

しかし、そういった人ほど、根は几帳面で気が利く有能な人が多いことも知られています。
復職者への配慮事項は多く管理が面倒でデメリットしか感じませんが、あなたにとって信頼できるパートナーになる可能性を秘めているのです。

安心感を与えることが条件


メンタル疾患で休職する。
そう聞いただけで「会社人生が終わった人」だと思いませんか?

令和2年の厚労省の調査によると1000人規模の会社では、1ヶ月以上休職した人のうち復職できた人は50%に満たない状況です。大半の人は退職しているので「終わった人」というイメージは正解に近いと思います。

そんな昨今、もしあなたのチームに復職者が現れたらどう思いますか?

恐らく、接し方が分からなかったり、いつ退職するかわからず不気味に見えたり、少なからず偏見の目を持つのはやむを得ないでしょう。

人により病気の程度が異なるので一概には言えませんが、
彼らはあなたに危害や悪影響を与えようとはしません。
それは、彼らが几帳面だったり、気が利いたり、控えめで相手に合わせるのが得意という性格だからです。

ですから、安心できる雰囲気を作ることができれば、きっとあなたにとってプラスの存在になってくれます。

①実態把握:防衛本能が強まっているだけ


復職者の方々は仕事に対する責任範囲や納期などを確認したがります。
また、ミスをすることを恐れているので、自分の世界観に入り込んで完璧を求めがちです。
効率が良いとはいえず、突然会社を休むこともあるので、大きな仕事を任せたいとは思わないでしょう。

なぜこんな人材を管理しなきゃならないのか、と心の中で嘆いている管理者は多いと思います。

実は復職者は自己防衛本能が過剰に働いている状態にあります。
悪い言い方ですが、サービス精神が欠けている、と言えるでしょう。
融通が利かず、利己的なので管理者としては悩みのタネでしょう。

そういった状態を本人自ら説明してくれることはありません。
それどころか、本人は迷惑をかけたくない、という感情から口を閉ざす傾向が多いです。

自己防衛に徹しているだけと理解できれば利己的な行動も納得はできるはずです。

さて、どうやって対処すればよいのでしょうか?

②対策の検証:機械的に接すること


色々な症状の方がいるので網羅できていませんが、大まかな対処法は以下の通りです。

相手に喋ってもらうことが基本姿勢となります

上記のほとんどが、本人は不安を感じているので、安心するために取っている確認行動です。
あなた側は淡々と機械的に応じるようにしましょう。

③結論:近くにいて損をすることは少ない


復職者は不安を感じやすいことから、安全や安心の確認行動が多くなりがちです。
そのため、都度感情を込めて接するとあなたが疲れてしまいます。
思い切って淡々と接してみてください。

壁が出来る感じはしますが、復職者が仕事をコツコツこなしてくれれば、ゆっくりと安心できる関係性が作れます。

冒頭にも述べましたが、メンタル疾患を発症する人は几帳面だったり、気が利いたり、控えめで相手に合わせるのが得意です。本来はとても心優しい人・・それゆえに傷つきやすいのです。

ですから、もしあなたの近くにいたら、少し気長に構えて接してみてください。きっとあなたの仕事を手伝ってくれる有能なパートナーになってくれると思います。

そんな、心の在り方を。

◆本記事は実体験を元に制作しています
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