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#09 「効率主義者」
「会社内でこんな人がいたら」 第9弾!!
今回は効率主義者です。
手際が良いを通り越して、物事を最短で進めようとする人。
悪いヤツじゃないにしても、なんだかドライな印象を受けますよね。
順調な時は全く問題なくても、ちょっとトラブルがあると大変な騒ぎになりがちです。
だからといって関係性を遠ざけることはしないでください。
上手に付き合う方法があるんです。
○✕評価をハッキリさせよう
とにかくムダなことが嫌い。
最短で物事を進めてしまう人が、身近にいませんか?
順調であれば頼れる半面、少しでも躓くと途端に面倒な事を引き起こします。
あろうことか、あなたに責任が飛んで来たら・・とても迷惑だと感じるでしょう。
そんな効率主義者と上手く仕事をする方法は、良し悪しをハッキリ伝える事です。
基本的には要領が良いので有能です。
しかし、どこか感覚がズレていて、サイコパスと思わせる思想や言動を垣間見せます。ですから、常人の感性を知ってもらうつもりで、一つの行動に対して「良い」「悪い」を正直に伝えましょう。
ただし、それを実践したからといってすぐに効果は見えないハズです。
本人も無意識の範疇でゆっくりと、効率だけに捉われない行動が取れるようになります。
あなた側が根気強く続けることが必要です。
なぜこんな対策が有効なのか、もう少し詳しく説明しましょう。
①実態把握:絶対君主になるリスクが高い
効率主義者は、確かに仕事が早いです。
それは本人の要領の良さや理解力の高さの裏付けにもなります。
ところが、仕事を選ぶようになったり、勝手に段取りを変えてしまうようなことがあれば、それはかなり危険な状態です。
会社のような組織では、
例え最高の成果を得られようものなら手段はなんでも良い!
・・・という訳にはいきません。
不正行為への発展や属人化を防ぐという目的もありますが、何より組織として効率主義者を制御できる状態に維持することが最重要だからです。
ですから、結果のためなら手段を問わない効率主義者は時としてリスクのタネになります。
また、そのような手段で結果を残してしまうと表面的には会社内のヒーローとなり自身を正当化してしまい、絶対君主に成りあがってしまいます。
能力の高い絶対君主は有能ではありません。
少なくとも、そういった危険人材に育てない事が求められます。
②対策の検証:一任する勇気を持とう
部下が効率主義者の場合
前項では効率主義者に対してブレーキをかける提言をしていましたが、その具体的な方法として全てを任せる方法があります。
この「全て」というのは責任やチームメンバーの育成などを含めています。
効率主義者は優秀なプレイヤーです。
しかし、プレイヤー経験だけでは人としての幅が広がりません。
上長の指示の下で効率を叩きだすプレイヤーには、敢えて指示の無い環境に身を置いてもらいます。
同僚や上司が効率主義者の場合
ここまでは、あなたが効率主義の「部下」に困っているのなら分かり易い話でした。
同僚や上司の場合はどうすればよいか?
残念ながら、効率主義者はあなたの進言には耳を貸さないでしょう。
彼らは、自分以外の人間を下に見る傾向が強いです。
バカにしてくる事が多々ありますが、結局彼らは自分でやりたいと思っています。
もしあなたの仕事が上手くいってなければ、いっそのこと同僚や上司に仕事を投げるのも手です。
③結論:出世後はパワハラ上司になる
効率主義者は良い上司になりにくい存在です。
常に周りの人を下に見ていて、要領や効率の悪さを極端に嫌い、そういった人に対して罵声を浴びせたりすることも良く聞きます。
ただし、人事評価では仕事ができる優秀な人材と認められるケースがほとんどです。
ですから、出世が早く、押し並べてパワハラ上司になっていきます。
残念ながら、日本ではそういった人材が企業の柱となって組織運営の核となります。弱肉強食という自然界の摂理と同質の競争社会では、これは仕方のない事だと私は感じています。
気に入られてしまうと一見良さそうに見えますが、効率主義者の機嫌に一喜一憂するハメになります。
良し悪しをハッキリ伝えられる関係性を作っておき、良い意味で距離感を初めから作っておきましょう。
そんな、心の在り方を。
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