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ボーナスについて考えてみた

この記事を読んだことがきっかけで、少しボーナスについて考えてみた。


私はボーナスは会社の業績が良かった場合のおまけと未だに思っているが、世の中的には違うのだということも分かっている(つもりだ)。

自動車や住宅など各種ローンでお金を借りる際にのボーナス時期の返済額増額設定があったり、ボーナス一括払いが出来る店舗があることから、一般的にボーナスは普通に毎年支給される給与の一部という認識ではないだろうか。

中小企業の8割で賞与が支給されるという。外資系はどうだか知らないが日本の大手企業では当たり前にボーナスがあるだろうから、企業に勤める人の大半がボーナスを貰っているように思える。
本当だろうか。

ごくごく大雑把に数字を追いかけてみる。
日本では全体の約9割がサラリーマンそのうち4割が非正規従業者数の3割が大企業だという。
非正規雇用にボーナスが無いとすると、9割の6割、つまり54パーセントがボーナスがあるかもしれない大企業と中小企業の従業者ということになる(下図の右から2つ目)。
このうち中小企業は7割を占めるが、そのうちの2割はボーナスが無い。16+30=46%がボーナスが支給される人たち(下図の一番右)。
ということは、就業者の半分以上の人はボーナスを貰えないことになる。

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ボーナスを貰うのは全就業者の約46%

日本の就業人口は6659万人というから、ボーナスを貰えるのは3100万人。
ボーナス支給額平均が65万円とすると総額20兆円。
3つまでの複数回答アンケートで38%の人は貯蓄というから、消費が見込まれるのはどれくらいだろうか。仮に半分とすれば10兆円が消費に回ることになる。
何とかこれで経済が回って欲しいものだ。
というか、多くの人がボーナスを貰える社会になって欲しいものだ。
非正規雇用の人もボーナスが出るようになれば、割合の上では現在の1.5倍以上の人がボーナスを手にすることになる筈だ。

ボーナス支給を当てにして家計の帳尻を合わせるのが習慣になると、ボーナス支給がなくなるようなことになれば一大事だ。しかし企業側は、今年はボーナス無しとする事も可能なわけで、そこが給与と賞与との違い。
ボーナスを貰えなくなる時代が来ないとも言えない。気持ちだけでもボーナスに頼らずに生きていきたいものだ。

実際の自分は、逆にボーナス大盤振る舞いな社会になればいいなと夢想したりしている。

おわり



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