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テレビの音を隣のキッチンに飛ばす③

前回までの記事

 リビングにあるテレビの音を隣のキッチンでも聞こえるようにする試み。
 前回までで、無線伝送の装置が届いて接続テストをするところまでは完了していた。

格安DACは使えるか、無線伝送による遅延は?

 その後、注文していた600円のDACが届いたのでテレビに繋いで試してみた。

 結果、バッチリでした。
 Bluetoothと違ってほぼ音の遅延は感じられない。少なくとも画面上で喋る人の口の形と音とのズレは感じられない。よーく注意して見聞きしない限り分からない。
 リビングのテレビから出る音とシンクロしてキッチンのスピーカーからも音が出ている。これで料理をしながらリビングの方を覗き込む必要は無くなるはずだ。
 正直600円には期待してなかったのだが、これは凄い。高音質を求める使い方ではないので全く不満は無い。
 これは調子に乗るしかない。

もうひとつの目論み

 というわけで、途中で思いついたもう一つの目論みであるシアターのサラウンドバックを無線で飛ばしてこのスピーカーから出す事にチャレンジ。
 サラウンドバック信号はAVアンプのRCA出力端子から取り出して無線伝送器に繫ぐのだが、テレビ音声との両立のために切替器を使う。20年以上前に買ったやつだが問題ないだろう。

画像2

SONY AUDIO SELECTOR SB-A40 


ここまでの配線を纏めておこう。

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 これで間違いなくサラウンドバックの音声を無線で飛ばして、キッチンに設置したスピーカーから出すことができるはず。ただ問題なのは遅延のことと、スピーカーのボリュームをどうするかということ。 

サラウンドバックを無線で

 無線で飛ばしたサラウンドバックの音について、まず音が出るかどうかという点では問題なかったと言って良い。AVアンプから出すスピーカーテストの音も遅延なく出ているようだ。
 ボリュームに関しては、スピーカー側のボリュームを最大にしておいてAVアンプ側で調整したほうが良さそうだ。テレビ音声再生時に丁度良いスピーカーボリュームのままでAVアンプからの音を出すとテスト音が小さすぎる。
 
 もっとも、AVアンプでの自動設定後に設定されたスピーカー距離の値を見てみたところ、サラウンドバックだけ異常値になっていた。測ったわけではないが本当なら想定視聴位置である測定用マイクの位置とスピーカーの距離は3m以上はあるだろうと思うが、設定値は0.01mになってしまっていた。
 それでいて音量補正設定値はプラス数デシベル。スピーカーが近くにあると認識されているなら音量はマイナス設定になるはずだ。

 細かいことは置いておいて(細かいことではないが…)取り敢えず音出ししてみることにした。
 素材はYoutubeにあるDolby Atmosのデモ映像。


 サラウンドバックが少し大き目だがちゃんとサラウンドしている。設定は後々やり直すとしてまずは大丈夫そうだ。

サラウンドバックとテレビとの両立

 ところで、サラウンド使用時にスピーカー側のボリュームをマックスにしておくと困ったことが起きる。想像がつくだろうがボリュームの戻し忘れだ。実際、ここまでの段階で既に何度かテレビ音が爆音で轟く事態に見舞われた。
 適正なテレビ音量のままでAVアンプの設定をやり直してみたが、音量が小さすぎてアンプの音量調整幅に収まらない。
 やはりスピーカー側はボリュームマックスにした状態でテレビ音量を下げられるようにする必要がある。
 以前アッテネーター入のケーブルを持っていたが確か捨ててしまったのと、仮にあったとして音量が適正になるか分からない。

 つまり解決には、テレビとスピーカーの間でボリューム調整できるようにする必要があるということだ。

つづく

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