ねじねじ録#2大人の理解者を読んで
子供の頃大人になったら心は今よりずっと安定するものだと思ってたけど大人と呼ばれる年齢になってもなんでそんなこと言うの?ってムッとすることばっかりだし季節の変わり目には落ち込むし不安定が安定してきてるのを実感しながら生きています。なので、「落ち込んだら励ましてほしいし上手く出来たら褒めてほしい」と綴るさおりさんの言葉が胸に深く刺さりました。
現実では褒められたいなんて子供じゃないんだから。大人になったら褒められないことのほうが当たり前。わたしの気持ちを無視し繰り広げられるまだまだお子ちゃまね〜の視線。ああ、わたしがおかしいからこの気持ちは早めに手放さないといけないと私は私の心を何度も粗末に扱いました。
このままだと壊れるな〜どうにかしなきゃと考えたことは脳内に全肯定で自分に寄り添ってくれるキャラクターを住まわせることでした。
わたしのイマジナリーフレンド第一号もなぜかギャルだったので読んでいてふふっとなりました。失敗や悩みを明るく笑い飛ばしてくれる決してなれない存在に憧れたからかもしれません。二号はそんなの気にしないでいいのよ〜あなたはあなたでしょうと背中をバシバシ叩きながら肯定してくれる筋肉質なオネエさん。なんだか心強そうなので。三号はうじうじ弱気なときにいけるぞ!と根拠のない自信(時には大切)をくれる松岡修造さんなど具体的な人物もいて騒がしい脳内で生活をしています。都合良く登場させるだけでなんだか大丈夫な気がしてくるので不思議です。
毎日をなるたけまろやかに過ごしたいと祈るように取り入れたことでしたがさおりさんも似た思いを抱いていたと知りひとりじゃないことに安心しました。「本当は、大人だって誰かに心の成長を支えてほしい」さおりさんの本音が忘れていた記憶を思い出させてくれました。もう少しだけ自分を大切にしたいと思うエッセイでした。