⑨ 動画「どうぶつの赤ちゃん」(3年生:他教科等への活用の在り方)

⑧において教材の読解の在り方を示しました。
この教材の読解の目的は「時間的順序のよさを把握すること」です。児童は、時間軸でそろえて考えると「複数のものの変化の違いがよくわかる」「ひとつのものの変化の様子がよくわかる」というよさが把握できたことになります。

国語科はここからがいよいよ本番です。国語科は技能教科ですから、国語科で学んだ技能が他の場面で活用できなければ意味はありません。具体的には、国語科の学習の後は「児童に日常生活がよりよくなる」や「他教科の学びがより深くなる」ようにならなければなりません。

この動画では、まず生活科「あさがお」の観察のまとめに活用しました。今までの生活科における学びは、日々の観察記録の積み重ねでした(点の理解)。それが、国語科の時間的順序の学びを活用してひとつひとつの観察記録がつながっていったのです(線・面の理解)。ここにおいて生活科の目標がより深く達成されたことになります。その達成のために寄与したのが国語科の授業ということになります。これこそ国語科の本分です。

つぎに日常生活に活用しました。1年間の自己の成長を時間的順序で振り返ったことになります。「努力曲線」「成長曲線」の相関については有名ですが、その相関を教師が教えなくても児童は自ら「努力を続けることの大切さ」を感じ取ったことになります。これこそ国語科の本分です。

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