今週もよしなに#13
最近、チラシはスマホで確認できるようになった。
いつものように、よく行くスーパーのチラシ画面を出し、親指と人差し指を広げてズームしながら昔のことを思い出す。
母は買い物に行く日になると新聞のチラシを確認して「今日はこっちのスーパーで買い物しようかな」なんて言っていたっけ。
私たちはというと、そんなものは知ったものかと裏が白いチラシを抜き出し、お絵描きを始めたりしていたものだ。たまに「そのチラシはまだ見るからダメ!」とか言われたりしながら。
少し前に実家に行ったときに、お昼ご飯を何にするかという話になった。そのときに母が「近くのスーパーで駅弁祭りやってるってチラシが入ってたよ」と言った。どれやどれやと母と顔を並べて朝刊からチラシを探し出し、父も加わってどの駅弁を食べようかと一緒に悩んだ。なんだかそんな流れが、ひどく懐かしいような気持ちになった。
「実家っぽいアイテム」っていうのは一定生活の中にあると思っているのだけど、私の中ではいつの間にか新聞もそこに仲間入りした。あとは固定電話とか。
私が今浮かべている実家っぽいアイテムは、生活感があって、アナログで、温かい。孫の手とかね。
でも私以降の世代はデジタルが生活に溶け込んだインテリアだ。となると、例えば私が子どもを産んで、私の家が実家になったら、どんなものが実家らしいアイテムになるのだろう。
想像もつかないなぁ。
もしかしたらデザインかも。例えば、ブームが変わって、今流行りの北欧や韓国を意識したようなシンプルな配色やデザインが実家っぽいとか。白ってなんか実家っぽいよね〜とか。
それってなんだか怖いような、面白いような。そんな想像が楽しい。
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