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飲み歩き初心者マーク

先日、『孤独のグルメ』作者の久住昌之さんのインタビュー記事を読んだ。

スマホを見るのではなく五感でお店を探す『孤独のグルメ』の主人公五郎。作者である久住さんも同じように街を歩き、お店を探すと言う。以前別の記事でそういった話を見ており、その徹底した食への愛に感銘を受けて、私も調べずに!と意気込んでみる。しかしいつもこの指が言うことを聞かない。ついつい調べてしまうのだ。

今回、この記事の中で久住さんはこう話されていた。

店と街はひとつながりだと思うんですよね。そして、そういう街とくっついているような店に面白さを感じる。だから、ネットで店を調べて、ただそこに向かうだけっていうのは、なんだか寂しいなとも思っています。

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店と街はひとつながりという言葉がすごく印象的だった。そういう考えがあるかと。

私はこれまで外食機会が少ない生活を過ごしてきた。コロナ以前からそうだが、とくにお酒を飲みに行くことが少なく、ほとんど家飲み。主な理由は節約のためなんだけど。

そのため、たまに飲みに行く日はディズニーランドに出かけるかのように並々ならぬ気合いが入っていて、友人とお昼から集合して勢いに任せて飲み歩いたりしていた。

次第に友人たちは結婚、子が産まれ、飲みに行く機会は数ヶ月に1回に。1人で飲みに行くのも好きだけれど、家と職場を車で行き来する毎日、連休のない仕事、理由を挙げればいろいろで、結果的にたいして行かずにここまで来た。

つまりお酒好きを語りながら、私はまだまだ飲み歩き初心者マークもいいところってことで。

近頃夫の理解もあり、1人でふらりと飲みに行くことが増えたものの、初心者ゆえにうまくいかないこともある。

たとえば、ハシゴしようと思っていたのについたくさん頼んでおなかいっぱいになってしまったり、帰ろうと思っていた時間をいつの間にか過ぎていたり。

立ち飲み屋さんなどで出会う常連の方達はとても格好良く、自分の好きなものを自分のペースで飲んで、あっさりと帰っていく。私はそんな姿に密かに憧れを抱く。

お店のクチコミなどを調べずに入ることもたまにはあれど、こちらもまだまだ。入ってみると予想していた雰囲気じゃないことや、アレ、思ってたかんじと違ったぞ、がよくある。

街と店のつながり、そんなことに目を向ける余裕もなかった。そう、私の飲み歩きってなんだかいつも余裕がないんだよな。

しかし久住さんのお話を読んでいると、じっくりと散歩をして街を知り、店を選ぶと。ゆったり、そしてじっくりと時間を楽しんでらして、これまでの自分がひどくもったいないことをしているような気持ちになった。

車の免許を取って初心者マークをつけていた頃、カーブは後ろに迷惑なくらいゆっくり曲がっていたし、何度も何度も車庫入れをやり直してすごく慎重に運転していたのを思い出す。たしかに楽しむ余裕はなかった。最初はもしかしたら仕方がないのかもしれない。

でも、その慎重さをスマホに向けるのではなくて、街を30分、1時間と歩き回る方に変えていったら、もっと飲みに行く楽しさを知れるのではないだろうか。

これから初心者マークが取れるまで、経験を積みながらお店で酒を嗜むことをゆっくり覚えていこう。次はいつ飲みに行こう、早く行きたいなぁ。

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