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左利きのプチ苦労を吐き出した

私は左利きだ。幼少期、親が直そうとしても頑なに左手ばかり使っていたようで、あきらめたらしい。

左利きは1割ほどしかいない圧倒的少数派なので、世の中には右利きにやさしいものがたくさん存在する。それゆえに、左利きは日常の中で小さな配慮が必要なことがたびたびある。

今回は、左利きの私のプチ苦労についてお話しする。

ちなみに今日は何気なく左利きが頭に浮かんだだけなのだが、旦那に「今日は左利きのこと記事にする」と話したら「左利きの日だからか」と言われた。調べたらマジで8月13日は左利きの日だった。左利きが私の脳に語りかけていた……?

1.食事


和食の配膳

和食の配膳の基本は、左にごはん、右に汁もの。そして主菜は右奥。これは右手で箸を持って左手で茶碗を持つという、右利きを意識した置き方だ。

よって左利きは最初こそ正しい位置に配膳するが、いただきますと同時に入れ替え作業に取り掛からなければならない。
会席料理や○○御膳などの料理は入れ替えが難しかったりガチャガチャいじるのも失礼かなという気もするので、諦めることもしばしば。

座る席

隣の席との距離が近い飲食店では特に、右利きの人の左側には座らないよう「左利きなのでこちらに座らせてください」とお願いするようにしている。腕や手がぶつかるのを防ぐためだ。

ぶつからなくてもお互い圧迫感を感じるので、楽しい食事のためにも最初に勇気を出して声をかけるのが吉だ。

使いにくいもの

  • レードル

ビュッフェなどで出くわす
  • きゅうす

この斜めの持ち手が!

2.書くとき


そもそも文字が右利き前提

そもそもの話、文字は左から右に線を書くようになっている。右利きの人が書くと、筆を引くようなイメージ。対して左利きは押すイメージなのだ。するとどうなるかというと、

  • ボールペンが掠れる、つまる

押しながら書くとインクが出にくく、書き出しが掠れる。そして、まだインクが残っているのに詰まって書けなくなる。子供時代はボールペンというのはこういうものなのだろうと思い、ボールペンで字を書くのが嫌いだった。

  • 習字がうまく書けない

私は小学生時代に通っていた書道教室で、右手でしか書いてはならない鉄の掟があり、書道は右手で書くようになった。ためしに左手で書いてみると、筆がグリっとねじれてささくれだった筆先になってしまう。筆の運びも自然に流れず、文字のバランスが崩れる。

余談だが、書道教室では硬筆も右手しか許されていなかった。力が入らずにもどかしく、たまに少しだけと左手を使って書いてみることがあった。だが、100%で先生に見つかり「左で書いている子はだれかな?」とみんなの前で怒られる、ちょっとつらい日々だった。

手の汚れと見えない文字

横書きのノートに文字を書くと、書いた文字の上を手が滑ることになるので手が汚れるし字が擦れて汚くなる。そして書いた字が自分の手で見えないので、字の位置が上下にがたつくことがある。

ちなみに私が使用しているボールペンはPILOTの「ハイテックCコレト」。3色用ボディに0.4の芯で使用。これは擦れなくてインクもきれいに出るのでお気に入り。

使用したことはないが、ZEBRAの「サラサドライ」も、速乾性があり左利きおすすめ商品とのうわさを聞き、ずっと気になっている。

リングノートがきらい

やってみたらわかると思うのだが、リングノートの右ページの左側に文字を書くのがつらい。

憎きひも付きボールペン

私が生活の中で1番困っているのが、役所などにある落下や盗難を防止されたひも付きのボールペン。右側に設置されているそれは左利きがペンを持つとビンとつっぱり届かない。さらに紐がとても邪魔。

ひものときもそうだが、グルグルのバネ状になったものがついているときは、常に右から圧力がかかり、落ち着いて文字が書けない。

3.過剰な期待


スポーツ

サウスポーというのはさまざまなスポーツで重宝されることが多い。サウスポーは有利と言われたり、活きるポジションがあったりする。

ぜいたくだと言われたらそれまでなのだが、運動神経が人並みのサウスポーからすると、期待に応えられないのが心苦しく、あまり喜ばしくはなかった。

器用と言われる

なぜか「左利きは器用」というイメージがついているらしい。
たびたび「左利きってことは器用なんだ」と言われることがあるが、そんなことは特にない。

字を書いているだけで「左手で書けるんだ、すごいね」と言われることもあるが、生まれつきなので何がすごいのかわからない。

4.日常のあれこれ


  • 柔軟剤などの斜めにカットされた容器を持つと、ラベルは裏面

  • ハサミやカッターは右用に慣れてしまい、左用は逆に使いづらい

  • 左利き用のものは、右利き用の数倍高価

  • 包丁を使うと違和感があるのか、怖いと言われる

  • 電卓、財布からお金を出す(自販機の投入口などが右)、改札の切符やICカードなど、めんどうなので右手で慣れたものもけっこうある

最後に

普段何気なく過ごしているので、こんなに語ることがあるとは思わなかった。案外小さな苦労をしているのだなと実感。

逆に左利きでよかったなと思うことはというと、特にない。
しいて言えば、今回記事にできたことくらいかな。


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