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「杉の価値」をひっくり返す、小国のポップアップテーブル

熊本県小国町。大分と熊本の県境にある、杉の町です。

「小国町森林組合で、小国杉を使ったテーブル作りのワークショップをしている」と聞き、2016年の秋にカメラ片手に連れて行っていただきました。(こちらはもともとブログに書いていた記事の再編集版です)

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会場は廃校になった小学校のグラウンド。林間学校のように、校舎の中で朝の挨拶と作り方の説明を受けてテーブルの制作にとりかかります。

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テーブルの模様の組み合わせは自由自在。杉には、色味が濃いものと薄いものがあり、通常、建材として好まれるのは白く節の少ないものだそうです。節の多いもの、色の濃い端材は価値が低いとされ、今までは燃料になることが多かったのですが、色の違いを「模様」として楽しんだらどうだろう?と、価値をひっくり返して生まれたのがポップアップテーブルです。

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ひし形や三角にカットされた材料を前に、組み合わせを考えるのも楽しみのひとつ。ワークショップでは机をイチから作ります。地元の大工さんが立ち会ってくれるので、わからないところや難しいところは手を借りながらの制作ですが、はじめての方でもあっという間に電動工具を使いこなせるようになります。

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ご夫婦で一緒に仕上げ作業。ご主人が木を押さえて奥さんがノコギリで余分な部分をカットします。

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地元のお店の方も「今日は何しとるん?」と気になる様子。

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夕方には完成!

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できたー!!と記念撮影。

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終わった後は歩いてスグの杖立温泉で一息いれるのがオススメです。(かき氷のシーズンは休憩に米屋別荘さんのかき氷がゼッピンです。美味しかった…。)

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オプションで、「ファブラボ小国β」さんのレーザー彫刻を使って、自分の好きな模様やロゴなどを刻み込むことも可能。模様を入れる様子をドキドキしながら見守ります。

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このプロジェクトがはじまったきっかけはこの三人のキーパーソンから。

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杉を愛してやまない、小国町森林組合の入交さん。

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株式会社地域科学研究所で、公共施設や公共空間に新しい価値や視点を+(プラス)していく「Public+」というプロジェクトを実践する西田さん。

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そして、ポップアップテーブルの設計とワークショップの指導を担当する「三木佐藤アーキ」の佐藤圭さん。

建材とは違う視点で、端材や色の濃い杉に新しい価値を見つけるまでのエピソード、詳しくはアナザートリップさんの取材でご覧いただけます。
http://www.poss-kyushu.com/tanken/

日時などくわしくは、森林組合さんの公式サイトからどうぞ!

<申し込みページ>
http://ogunisugi.com/popup-table/

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