＃ずいずい随筆⑥：今だから見たい「あなたの好きな水曜どうでしょう」5選
最近、岸田奈美さんの記事をよく読む。
彼女の文章は軽やかで美しい。読んでいるとこちら側の気持ちまで楽になってくる。そして「ここで笑え！」というのが散りばめられているのもまた楽しい。
そんな岸田さんが先日書かれていた、こちらの記事。
「おっ、ラーメンズか」
僕もラーメンズは、大ファン。そうかー、岸田さんの面白さはラーメンズからもきているのかー・・・。
この記事に共感する部分は、ラーメンズのファン、という部分だけではない。
それは、いまこのとき、「おうちで動画見て笑おうぜ」というメッセージが入っているところ。医療者としては本当にありがたい。
おうちで笑おう
さて、この岸田さんの記事を読んで、僕も何か「家で笑おう」というコンテンツを紹介できないかなー、と考えていた時に
「そうだ・・・あの巨大コンテンツを忘れていたぞ。なんでもっと早く浮かばなかったんだ」
と気づいて歯噛みしたもの。
そう
『水曜どうでしょう』
である。
今や全国的なビッグスターとなった大泉洋がまだ大学生だったころに、北海道のローカル番組に起用されて始まったのがこの「水曜どうでしょう」。
全く予定調和のない、「常識より非常識」を選ぶといった番組構成。僕が高校生のころ、友人たちと「とんでもない番組がはじまった」と話題になったものだ。高校の間、ずっとリアルタイムで見ていた。翌朝の「昨日の『水どう』見たか？」が友人との合言葉だった。
しかし高校生があんな深夜に起きているのを、よく親が許してくれてたなと思うし、よく大学受かったなと思う。
今や再放送版が各局で流され、「藩士」と呼ばれるどうでしょうファンが、全国にあふれている。
こんな今だからこそ、藩士諸君は力を合わせて「おうちで笑おう」を啓発していっていいのではないだろうか？
「＃あなたの好きな水曜どうでしょう」で1000件を超えるツイート
そこで、僭越ながらいち藩士である僕が、
こんな時だから、「あなたの好きな水曜どうでしょう」をシェアしませんか？
— Dr.西智弘＠書籍『社会的処方』4刷 (@tonishi0610) April 12, 2020
ハッシュタグ#あなたの好きな水曜どうでしょう
をつけて投稿して下さい。全て集計します。
たくさん投稿あったらnote記事化、プレゼント企画も。
おうちで笑おう。
よろしくお願いします！
#あなたの好きな水曜どうでしょう のハッシュタグで投稿を呼び掛けたところ、なんと12時間で1000件をこえるツイートが寄せられた。
どうでしょう藩士の皆さんの愛が！あふれる！
ぜひ、このハッシュタグでTwitter見に行ってほしい。ファンなら、好きなエピソードをひとつひとつ見ているだけで笑ったり驚いたりできるし、イラストとか載せてくださっている方もいて、癒されるので。
ただ、ここまでやってきて僕は致命的な問題に気づいた。
水曜どうでしょうを見ると、
旅に出たくなる
のである。水曜どうでしょうは基本「旅番組」だ。いや、そんな枠組みでは収まりきらないが、見たら旅に出たくなる、というのは事実である。
いまのこの時期に、旅に出たくなるコンテンツを勧めるわけにはいかない。どうしたものか・・・。
しかしそんな問題も軽々飛び越えてしまうのが、水曜どうでしょうというコンテンツの魅力。Twitterで人気があった企画の中から、僕が厳選した「いまだから見ておきたい、水曜どうでしょう5選」をご紹介しよう（Twitterの厳密な集計結果は最後に）。
１：北極圏突入～アラスカ半島620マイル
まずはこちら。
1998年、オーロラを見に、キャンピングカーでアラスカをひた走るという企画である。
この企画での見どころは、何と言っても「ビストロ大泉」だろう。「料理には自信がある」と豪語していた大泉洋が、かの名作「ドーム型パスタ」を制作し、伝説となった回。この料理を巡っての大泉洋と藤村Dのケンカも大いなる見どころ。「おみまいするぞー！」という名言もこの回から。
あと、何でいまこれを選んだのか？というのに、「キャンピングカー」だから？と推測する読者もいらっしゃるかもしれない。誰とも接しない個室、そしてオープンエアであれば感染リスクは高くない・・・のでは？という考え。ただ、この考えは甘いらしく、キャンプ場が混雑すればそれだけリスクは上がるし、全く車の外に出ないというわけにもいかないから、降りた場所での地元住民へ感染を運んでしまうリスクもある。やはりもうしばらくは、キャンプも自粛すべきだろう。
それでもキャンプ気分を味わうために、いまは「おうちキャンプ」も提案されているらしい。こちらのサイトなどご参考に、ぜひ自宅で楽しんでほしい。
２：シェフ大泉 車内でクリスマスパーティー
アラスカでの「ビストロ大泉」を堪能したなら、ぜひこちらの「車内でクリスマスパーティー」も楽しんでもらいたい。こちらも1998年。
本来は「絵ハガキの旅」という別の企画の放送日だったのが、クリスマス特番の影響で放送時間が2時間繰り下がるために「誰も見てねえよ」という理由で急遽作られたやっつけ企画。でも、公式の人気投票「どうでミー賞」では毎回高いランキングを維持している名企画である。
ここで登場する「えびチリ」。画面通して見ていても、これはおいしそうでしょう、と思うのだが実際には
「コクがなく、ただ後味辛い」
との評価。ついでに、食した安田顕が病気になるという後日談も。
ちなみに僕は、酔っぱらっての「早起きクマさん」への乱入シーンも好き。高校生の自分にとっては「そこにシビれる!あこがれるゥ!」だったのである。
余談だが、この「クリスマスパーティー」が収められているDVDには、「東北2泊3日生き地獄ツアー」も収載されている。これにはあの不朽の名言
「腹を割って話そう」
「一生どうでしょうします」
がおさめられているので、必見だ。
３：シェフ大泉 夏野菜スペシャル
「ビストロ大泉」「クリスマスパーティー」とみてきたなら、ここで集大成ともいえる「夏野菜スペシャル」を見ていただこう。
この企画は、大泉の料理ももちろん面白い。
でもそれよりも、水曜どうでしょうといえばこれ「大泉洋の騙され芸」が存分に堪能できる回なのである。2回目の「騙され」の後、マジ切れしている大泉洋に藤村Dが「でも、悪いは君だろ」っていう油の注ぎ方してくれちゃって。もうその踏み込み方も「そこにシビれる!あこがれるゥ!」。そこから「パイ食わねえか」が引き出されたのだなあ。
４：ユーコン川160キロ
そしてこちら。2001年のユーコン。こちらは公式に予告動画があったので拝借。
ああ～これをみるとまたキャンプに行きたくなる～。というときは、はいこちら。
まあ、これを見てもそう簡単にユーコン川には行けないから。
また落ち着いたころにはぜひ川下りに行きましょう。日本国内でもいくつかカヌーできるところあるんでね。
出発前の熊谷さんとのやり取り、そしてピートのジョークへのツッコミも楽しめる。
５：対決列島
そして最後に控えますは、全国の名物をただただ食べながら鹿児島を目指すという「対決列島」。こちらも2001年。
ただこちらは医者としては勧めにくい・・・。藤村Dと安田さんの食べっぷりがまじで「マネしないで！」レベルだから。おうちで見てもいいけど子供やおじいちゃんがマネしないように気をつけましょう。
僕の中での名シーンは「きりたんぽを飲む」ところかなあ。たぶん水曜どうでしょうシリーズ中、一番笑った気がする。『ヨーロッパ完結』の「糸ようじ」といい勝負。
（安田さんの名プレーと藤村Dの采配のおかげで）最後までハラハラして、お腹いっぱいになれる名作なのでこちらもぜひ！
Twitter民が選ぶ！あなたの好きな水曜どうでしょう
いかがだっただろうか。結局僕が選んだのは
「家にいて、料理をして楽しもう」
というラインナップともいえるかもしれない。
料理をするなら「冷蔵庫にあるもんで」というこちらのサイトがおススメ。
冷蔵庫にあるもので簡単につくれるレシピ集が、毎日きれいな写真とともに更新されている。
自宅が「ビストロ大泉」になってしまっては大変だが、こういったサイトを見ながら家族でワイワイと作ってみてはいかがだろうか。
そして、Twitterでみんなが選んでくれた「あなたの好きな水曜どうでしょう」ランキングはこちら！
10位：原付ベトナム 45票
9位：アメリカ横断 49票
8位：原付東日本 56票
7位：ヨーロッパ21か国完全制覇 57票
6位：激闘！西表島 59票
5位：ヨーロッパ・リベンジ 68票
4位：シェフ大泉 車内でクリスマスパーティー 92票
3位：ユーコン川160㎞ 96票
2位：シェフ大泉 夏野菜スペシャル 170票
1位：対決列島 212票
（2020/4/12午前9：30～午後9：30 12時間でツイートされた1000件を集計 ※重複あり）
みなさん、ありがとうございました！
ぜひ、水曜どうでしょうで「おうちで笑おう」しましょう。
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