ラーメン一杯6.5万ドン!フォー1杯と変わらない価格の日本のラーメン
半年ぶりにハノイから東京を訪れた。ある会議に参加するためだ。
日本に来たら食べたいものは駅前のそばやうどん、ラーメンなど、サラリーマン時代に仕事の合間に小腹を満たすために食べていたチープな食事。海外に長期に住んでいると妙に懐かしく、つい食べてしまう。
ラーメンチェーンの日高屋で醤油ラーメンを食べる。注文はタブレット画面にタッチするだけで終了する。そこは先進的ではあるが、驚いたのはその価格だ。ラーメン一杯390円。現在のレートでベトナムドンに換算すると約6.5万ドン。ハノイのフォーは最近値上がりが激しく、有名店で1杯6〜7万ドンはする。フォー1杯がもう日本のラーメン1杯とほぼ同額ということだ。これは衝撃的だった。
日本円が対ドルで減価し、ベトナムドンは昨今の物価高と対ドルではレートは安定しており、ドルとリンクしているベトナムドンは日本円に対して年々高くなっている。
10年ほど前日本円はベトナムドンに対して一時は1円270ドンを記録したこともある。当時私がハノイのマンションを購入するために日本円をベトナムドンに換金したので、その為替レートは忘れもしない。
しかし現在は1円165ドン程度。4割も減価してしまったのだ。逆に言えばベトナムドンが10年前から4割も価値が上がっている。
通貨が安いベトナム、物価が高い日本という図式は今や過去のもの。ビジネスや国際交流のあり方も考え直すべき時代だ。
日本ベトナム友好協会東京都連ニュース「ハノイからの手紙」2023年6月号掲載