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ベトナムでコロナ予防ワクチンを接種する

 先日私も第1回目のコロナ予防ワクチンを接種することができた。ベトナム政府の好意で接種が準備され、日本人で55歳以上の人たちを優先して接種が行われた。ハノイ市内の肺中央病院というローカル病院でだ。コロナに感染すると重症になりやすい高齢者対象だ。

 現在のベトナムでは6つのワクチンが認可され、接種が行われている。アストラゼネカ(英)、スプートニクⅤ(露)、シノファーム(中)、ファイザー(米)、モデルナ(米)、ジャンセン(ベルギー/オランダ)だ。現在日本人に接種されているのは多くはアストラゼネカである。

 ベトナムでは年齢別というよりは感染が拡大している地域に優先して接種を行っている。今年の4月末までは感染者は累計で3千名強であった。最初は北部での感染拡大が懸念されたが、押さえ込みに一定成功した。しかし南部ではホーチミン市を中心に感染が急増し、たった4ヶ月で感染者は40万人に達し、死亡者も1万人を超えてしまった。それゆえワクチンは南部、特にホーチミン市を中心に接種が進んでいる。

 ワクチンを接種しても感染そのものを阻止することはできず、重症化を免れるだけだとか、いやデルタ株には効果がない、などの情報もある。こうなってくるともはやワクチンに多くを期待するのは難しい。いつになったらロックダウンは終わるのだろう。このまま9月半ばを過ぎても継続しそうな気配だ。感染収束を切に願っている。

日本ベトナム友好協会東京都連ニュース「ハノイからの手紙」2021年9月号掲載

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