双極性障害(うつ病)とヘルプマーク
こんにちは。
るりです。
今日は「双極性障害(およびうつ病)の患者とヘルプマーク」について
少し話してみたいと思います。
双極性障害の患者である私がヘルプマークをつけ始めたのは
割と最近、1ヶ月ほど前からのことです。
そもそもそれまでは
ヘルプマークは障害者手帳などと一緒にもらえるものだと思っており、
自分とは無縁のものだと思っていました。
でも、実はヘルプマークって
誰でも配布場所に行けば
簡単にもらえるものなんですよね。
必要な理由などを聞かれることもありません。
ヘルプマークをつけている人は
実に多様です。
身体障害のある方、内部障害のある方、
発達障害の方、精神障害の方…などなど。
前者二つは
優先席を譲ることなどが容易に想像できると思いますが
後者二つは
一体なぜヘルプマークをつけているのか、
疑問に思う方もいるかもしれません。
私も以前は疑問でした。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、実は
「ヘルプマーク=席を譲ってください」
ではないんですよね。
例えば、自閉症の方は
公共交通機関を利用する際
何かハプニングが発生すると
うまく対応できないということがあります。
そんな状況の時、
ヘルプマークをつけていれば
周囲に助けを求めることができます。
でも双極やうつ病の場合
そういうこともないだろうし、なぜヘルプマーク?
これはあくまで私の場合ですが、
私はうつ病相の間だけ
ヘルプマークをつけていようと思っています。
というのも、
抑うつ状態の一つの症状として
身体的な疲れやすさがあるからです。
用事で少し外出するだけでもぐったりしてしまい、
その後寝込んでしまうということが
ままあります。
絶対に席に座っていないと無理、ということではないのですが、
一般の人と比べて圧倒的に疲れやすいのは間違いなく、
そのために少しでも体力を温存しておきたいのです。
しかし、正直にいうと私は
未だにヘルプマークをつけていることに
少し申し訳なさを感じてしまいます。
一応、立ってても
死ぬわけじゃないし…
それに、優先席の前に立っていても
若くて元気そうな、ヘルプマークをつけていない人は
スマホやおしゃべりに夢中で席を譲ってくれないのに、
ご老人に限って席を譲ってくれたりするんですよね。
そういう場合は
申し訳なく思いながら席に座るか
比較的元気な時は大丈夫ですと言って
断ったりもします。
あとは
優先席に座りながらスマホをいじったり寝たりするのは
なんだか傲慢な気がしてしまって
いつも縮こまってただ座っています。笑
譲ってもらった優先席でスマホを使っていいのか、は
答えのない、倫理的な問いになると思います。
なんとなくダメな気もするし、
でもその根拠は
「障害者は障害者らしくあれ」
というような考えに基づいているのなら
それ自体が差別感情のような気もするし。
私はこの問いにまだ
自分なりの答えを出せていないので
とりあえず安全策をとってスマホは使っていません。
ただ、例えば不安障害を抱えている方だったりすると
公共交通機関に乗ること自体に恐怖を感じていて
スマホを見ることで意識を逸らし、
パニックにならないように保っている、というケースもあったりするので
健常者の方は、仮に優先席でスマホを触っている
ヘルプマーク持ちの人を見ても
そういう事情なんだと理解していただけると嬉しいです。
そんなわけで、ヘルプマークに少し引け目を感じていた私ですが
精神科の外来に行くと
実にヘルプマークをつけた人の多いこと。
それで、自分だけじゃないんだな、と思い
最近は体調に合わせてヘルプマークをつけたり外したりしています。
それが私なりのヘルプマークの使い方です。
以上、双極性障害(うつ病)の患者と
ヘルプマークについて
自分の考えを綴ってみました。
障害のない方がここまで想像するのは
普通困難だと思います。
ただ、この記事を読んで納得してくださったなら
それほど嬉しいことはないし、
わからなくても、いろんな事情を抱えた人がいるので
きっと何かしら大変なんだな、と受け取って欲しいです。
また、私の書いたこともただの一視点なので
他にもこんな理由でヘルプマークをつけているよ!という事例があれば
ぜひコメントで教えていただきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた。
るり
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