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職業体験

小学校周辺の住宅密集エリアでノルマ達成に向かってひたすらポスティングに励んでいた先日、ある通りを配り終えて次の通りに差し掛かったところで、下校途中の小学生3人と遭遇しました。

一番活発そうな子が
👦「この並び全部にチラシを配るんですか?」と質問してきたので

『そうだよ』と答えます。

すると
👦「配ってみたいです」

続いて他の子どもたちも
🧒「配りた〜い」

👧「わたしも」

『うーん、お仕事だから無理かな』

それでもあきらめる気配がなく

👦「お手伝いさせてください」

🧒👧「配りた〜い」

ここまで言われて頑なに断り続けるのは子どもたちの気持ちを無為にするようなので、

『それじゃ、1人1枚づつ配ってもらっちゃおうかな』

そう言うと、子どもたちは自転車を片手で支える私に歩み寄ってきました。(周りから見たら学校近くにいる怪しい不審者が子どもたちに声をかけている光景に見えたでしょうね)

『チラシを入れないでって書いてあったら絶対に入れないでね』とゆっくりとした口調で伝えながら一人ひとりに1枚ずつチラシを手渡しました。

一緒にくっついて順番に配っていくつもりでしたが、チラシを渡した途端、3人は道の両側それぞれに走って分散し、投函する家を自分たちで物色し始めました。説明しなかったのも悪いけれど、順番に目の前の家からじゃなくて、手当たり次第好きな家に配るんですね。予想外の展開でした。

控えめな男の子は私がいる近くの家の配布対象としてはあまりふさわしくない家に、どちらかの妹と思われる女の子は少し先の反対側の通りの新築の家(こちらも配布対象としてはあまりふさわしくない)のポストに入れました。

そして活発そうな男の子はもっとだいぶ先にある道の反対側の家(ここは脈アリの家)に決めて入れようとするのですが、ポストが見つからず門を開けて家に入ろうとしたので一旦声をかけてポストはあっちだよと教えてあげて無事に配布終了。

そんなに一気に分かれて配られたらどこに配ったか分からなくなりそうと思いながらも、何とか家の特徴を憶えホッとしたところで、

👦🧒👧「もっと配りたいです」「配りた〜い」

と言われたのですが、収拾がつかなくなりそうなので

『ありがとう、すごく助かりました。今日は終わり、また今度ね』

と言いながら元の位置に戻り、抜けている家のポスティングを再開しました。

その後もポスティング途中でその子たちに遭遇し、目があったので『さっきはありがとね』と伝えましたが、もう別のことに夢中なようで、反応薄。子どもってそんなもんですよねぇ。

子どもの職業体験ならもっとちゃんとした形でやりたかったなぁ。これじゃポスティングのポも伝えられないや。

ノルマ達成に向けてかなり頑張っていたので、子どもたちがお手伝いしてあげようと思うほどお疲れ感が出ていましたかね。とりあえず誰にも通報されなくて良かったです。