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日本の伝統文様🌀

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日本の伝統文様 蔦

日本の伝統文様 蔦

この記事をお読みになる方の新たな気づきや生活のヒントになればと思い、日本の伝統文様についてご紹介しています。

蔦(つた)
「まっかな秋」という曲の歌詞にも出てくるように、蔦の葉っぱは美しい日本の紅葉に彩りを与える植物のひとつです。古くから移りゆく季節を繊細に捉える日本人の心を映し出す形で、秋を象徴する植物として文様にも使用されてきたそうです。

蔦は、つる性の植物なのでいろいろなものに絡みつきな

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日本の伝統文様 鹿紅葉

日本の伝統文様 鹿紅葉

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鹿紅葉(しかもみじ)
鹿は古くから秋の風物として紅葉や秋草などと共に文様として使われていたそうです。鹿やその鳴き声は、秋の季語として使われ、万葉集でも秋の鹿を読む歌が多くあったようです。秋という季節とゆかりがあるんですね。

鹿の文様はずっと昔、弥生時代の銅鐸にも描かれていたとのこと。人

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日本の伝統文様 稲束

日本の伝統文様 稲束

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稲束(いねたば) 
米を主食にしている日本では、古くから豊穣や冨貴を願い刈り取った稲を束にして神に祀る風習があり、神紋として使われてきたそうです。

着物や工芸品などのデザインに使用されるというよりは、家紋などの紋章として使われていたみたいですね。

相変わらずスーパーのお米コーナーは品

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日本の伝統文様 笠紋

日本の伝統文様 笠紋

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笠紋(かさもん) 
かぶり笠を並べて文様にしたものです。柄があるものは「傘」で、ないものは「笠」だそうです。頭に直接載せて、日除けや雨風除けとして使用されていました。笠の文様は家紋や着物などに使われていたそうです。

今は見かけませんが、時代劇や江戸時代頃に描かれた絵に、こんな笠を被った

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日本の伝統文様 瓢箪

日本の伝統文様 瓢箪

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瓢箪(ひょうたん) 
ネットで調べたところ、瓢箪は種が多いので子孫繁栄や多くの福をもたらす意味合いがあるそうです。また6つの瓢箪を揃え、六瓢(むびょう)にかけて無病息災を願う験担ぎの意味で使われてきたようです。

先日、ポスティングしている時に、ある家の庭に植えてある植物から白いひょうた

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日本の伝統文様 扇面尽くし

日本の伝統文様 扇面尽くし

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扇面尽くし(せんめんづくし) 
開いた扇、閉じた扇などさまざまな扇を散りばめた文様です。

母親が昔、白檀の薫りがする扇子を持っていたことを思い出しました。何でも取っておく母なので、たぶんまだ実家のタンスに眠っていそう。

それにしても折りたたんでコンパクトになる技術、昔の人もいろいろと

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日本の伝統文様 斧琴菊

日本の伝統文様 斧琴菊

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斧琴菊(よきこときく)  
斧は「おの」以外に「よき」と呼ばれていて、琴と菊を合わせて『良きこと聞く』と読ませていたそうです。

菊にちなんで3代目尾上菊五郎の歌舞伎衣装にも使われていた文様で、ライバルだった市川団十郎の「鎌輪ぬ(✽)」に対抗したもの。

(✽)以前ご紹介した記事↓

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日本の伝統文様 鰻繋ぎ

日本の伝統文様 鰻繋ぎ

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鰻繋ぎ(うなぎつなぎ)  
うなぎの蒲焼きを串に刺したような文様を繋いだものです。縄文時代の頃から食されていたといわれるうなぎですが、江戸時代になって蒲焼きで食べる習慣がでてきたようです。たくさんの栄養素が含まれいて、元気の源になる食べ物として今でも食べられていますよね。この文様を着るも

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日本の伝統文様 傘散らし

日本の伝統文様 傘散らし

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傘散らし(かさちらし)  
仏教で傘の下は高貴なものの象徴とされていたようです。そう言われてみれば、偉い神様や王様の列で家来が傘をもったり、天蓋のついた神輿みたいなものに乗って、身を守ったり、日除けや雨除けしていたことを考えると傘の下は高貴の象徴ですね。

日本でも古くから傘はあったよう

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日本の伝統文様 海松丸

日本の伝統文様 海松丸

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海松丸(みるまる)  
いろんなサイトからの情報をまとめると、「海松(みる)」は浅海の岩に生える海藻の一種。先端がいくつにも枝分かれしており、その「海松」を放射状にして構成された文様だそうです。古くは平安時代から使われていた文様。

平安時代、和歌の中で恋しい人の姿を「見る」にかけて使わ

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日本の伝統文様 六弥太格子

日本の伝統文様 六弥太格子

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六弥太格子(ろくやたごうし)
歌舞伎演目「一谷武者絵土産」に登場する8代目団十郎が扮した岡部六弥太の袴にこの文様が使われたことが名前の由来だそうです。手ぬぐいや浴衣の柄など今でも親しまれている文様です。

ずっと眺めていたら、どこかで見た騙し絵の作りに似ている気がしてきました。

あとギ

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日本の伝統文様 桔梗

日本の伝統文様 桔梗

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桔梗(ききょう)
桔梗は山野に自生する多年草。花言葉は永遠の愛、誠実。これらの意味と合わせて、花が星型であることから五芒星ともいわれ魔除けの意味としても使われていたようです。

3、4日前くらいから我が家の桔梗も花を咲かせました↓

だいぶ前にホームセンターで苗を買い、咲いた花の種を採取し撒いて出

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日本の伝統文様 市村格子

日本の伝統文様 市村格子

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市村格子(いちむらこうし)
横に1本の線と縦に6本の線の中に、ひらがなの「ら」の文字を入れて、「いち む ら」と読ませていたようです。

江戸時代、市村座の歌舞伎俳優が好んでこの文様を使っていたそうです。


らーらー らら〜らー
ららーら らーらら〜


今日も明日もあなたに〜 逢いたい〜

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日本の伝統文様 観世水

日本の伝統文様 観世水

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観世水(かんぜみず)
能楽の流派である観世流の定式文様として使用されるようになったそうです。水の流れる様を表した文様。

昔の人は、常に変わりゆく水の無限なさまを自分たちの人生や暮らしと照らし合わせて表現していたんですね。

規則的なものや不規則な配列があります。

水中にいる魚が水面に上がってき

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